マレーシア観光の魅力
近代都市と歴史的な街並み、熱帯の自然がひとつの国で楽しめるマレーシア。日本から直行便で約7時間、時差はわずか1時間とアクセスしやすく、初めての海外旅行先としても人気です。
2025年現在、クアラルンプールを中心に物価が上昇中ではあるものの、マレーシアの物価水準は日本の約3分の2程度とされています。食費や交通費を抑えながら充実した旅行ができるでしょう。
また、英語が通じやすく治安も安定しているため、海外旅行に慣れていない人にもおすすめ。都市観光から自然に触れるアクティビティまで、旅のスタイルに合わせて幅広く楽しめるのがマレーシアの魅力です。
マレーシアのおすすめ観光スポット20選
ここからは、マレーシアでおすすめの観光スポット20選をご紹介します。クアラルンプールやペナン島、ランカウイ島、ボルネオ島、マラッカなど、エリアごとにわかりやすくまとめました。
【クアラルンプール】ペトロナスツインタワー
クアラルンプールのシンボル「ペトロナスツインタワー」は、全高452メートル、地上88階建てのツインタワー。1998年の完成当時には、世界一高いビルとして知られていました。現在もツインタワーとしては世界一の高さを誇ります。
41階に位置するスカイブリッジと、86階の展望デッキは観光スポットとして人気で、クアラルンプールの街並みを一望できます。夜にはビルがライトアップされるので、外観を写真撮影するのもおすすめです。
【クアラルンプール】バトゥ洞窟
クアラルンプールからほど近いところに位置する「バトゥ洞窟」は、ヒンドゥー教の聖地として知られています。巨大な洞窟の入口には高さ約42.7メートルの黄金のムルガン神像がそびえ立ち、迫力満点。
272段のカラフルな階段を上ると洞窟があり、ヒンドゥー教にまつわる彫刻や壁画を鑑賞できます。毎年、過激な儀式で有名な祭事「タイプーサム」の時期になると、一帯が信仰者や観光客でにぎわう様子を間近でみられます。
【クアラルンプール】ムルデカ広場
「ムルデカ広場(独立広場)」は、1957年にマレーシアがイギリスからの独立を宣言した歴史的なスポット。クアラルンプールの中心部に位置しており、マレーシア国旗が掲げられた高さ100メートルのフラッグポールが目印です。
周辺にはコロニアル様式の建造物や、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)、セントマリー聖堂など、イギリス統治時代を思わせる建物が立ち並んでいます。
【クアラルンプール】KLタワー
KLタワーは、高さ421メートルを誇るクアラルンプールのランドマークのような存在。展望デッキに上がれば、市内をぐるりと見渡せる360度のパノラマビューが広がります。
特に人気なのが、床まで透明なスカイボックス。足元に街並みが広がるスリル満点の体験に、大人も子どももわくわくするでしょう。展望台の入場はチケット制のため、予約をしておくとスムーズです。
三大モスク(ブルーモスク・ピンクモスク・シルバーモスク)
マレーシアを代表する三大モスクは、ブルーモスク、ピンクモスク、シルバーモスクの3つ。いずれも外観が美しく、マレーシア観光でぜひ訪れたいスポットです。
ブルーモスクはセランゴール州にある巨大なモスクで、正式名称は「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」。青色であることから「ブルーモスク」とよばれています。ピンクモスクはプトラジャヤの湖に面しており、花崗岩で造られた建物は全体が淡いピンク色に統一されています。シルバーモスクも同じくプトラジャヤに位置し、ガラスと金属を使った現代的なデザインが特徴です。
【ペナン島】ジョージタウン
ペナン島はマレーシア北西部のマラッカ海峡に位置する島で、文化・歴史・グルメが揃う観光地として人気のスポットです。
なかでもペナン島の中心地ジョージタウンは、イギリス植民地時代の建造物が残る歴史地区。大貿易港であったことから、多国籍・多民族の文化が混じり合っています。カラフルなストリートアートや中華系のショップハウスが立ち並び、歩くだけでも発見の多い街です。世界遺産にも登録されており、観光の拠点としてもおすすめ。食文化も豊かで、アッサムラクサやホッケンミー、チャー・クイティオなどの屋台料理も見逃せません。
【ペナン島】シティホール
ペナン島の海沿いに建つシティホールは、ジョージタウンの北端にあるコロニアル建築の建造物。白を基調とした優雅な造りで、20世紀初頭のイギリス統治時代に建てられました。
現在は行政施設として使われているため、見学できるのは外観のみですが、写真映えするスポットとして人気があります。隣接するタウンホールも見ごたえがあり、エスプラネード&コタラマ公園一帯を散策するのもおすすめです。
【ペナン島】ペナンヒル
ペナン島の中央部にあるペナンヒルは、標高約830メートルからの景色を楽しめる絶景スポットです。山頂へはふもとからケーブルカーに乗って約10分、歩きの場合は約2時間で到着します。
登った先には島内を一望できる展望デッキやカフェのほか、ヒンドゥー寺院やモスクもあります。ペナン島の自然と文化を一挙に楽しめるスポットとしておすすめです。
【ペナン島】バトゥ・フェリンギ
バトゥ・フェリンギは、ペナン島の北部にあるリゾートエリア。白砂のビーチが広がり、パラセーリングやバナナボートなどのマリンアクティビティを楽しめます。周辺にはリゾートホテルも多く、海辺でゆっくり過ごしたい方にぴったりです。
夕方からはナイトマーケットが開かれ、ペナン島のお土産やローカルグルメを楽しめます。
【ペナン島】トロピカル・スパイス・ガーデン
ペナン島北部にある「トロピカル・スパイス・ガーデン」は、スパイスをテーマにした植物園。園内にはベトナムコリアンダーや、シナモン、パンダン、ターメリックなどのスパイスが植えられており、自然の香りを感じながら散策を楽しめます。
併設のカフェでゆっくりと過ごしたり、ギフトショップでお土産を購入したりすることも可能。南国の植物に囲まれてのんびりと過ごせます。
【ランカウイ島】スカイキャブ
ランカウイ島の人気観光名所「スカイキャブ」は、世界でも有数の急勾配なケーブルカー。標高708メートルのマチンチャン山頂までを結ぶ空中散歩では、アンダマン海を見下ろす絶景を望めます。
山頂に到着したら、スリル満点のつり橋「スカイブリッジ」での記念撮影も楽しめます。ふもとには「3Dアート・ランカウイ」や「スカイドーム」、「スカイレックス」などの商業施設もあり、家族連れにも人気のスポットです。
【ランカウイ島】タンジュン・ルー・ビーチ
ランカウイ島北部にあるタンジュン・ルー・ビーチは、白くきめ細かい砂浜と透き通った海が広がる穴場のビーチ。観光客が多く訪れるチェナンビーチに比べて人が少なく、静かに過ごせるのが特徴です。
海は遠浅で波も穏やかなので、家族連れやのんびりした滞在を求める方にぴったり。シュノーケリングやバギー乗車体験などのアクティビティも人気です。
【ランカウイ島】マングローブツアー
ランカウイ島のキリム川周辺では、マングローブを小型ボートで巡るツアーが人気。サルやヘビ、サイチョウなど、マングローブに生息する動物を間近に観察できます。
コウモリの棲む洞窟や石灰岩の断崖を巡るルートもあり、自然の迫力を感じられます。ツアーは現地発着の2時間〜半日程度のものが主流で、英語ガイド付きのプランが充実しています。ランカウイ島ならではの手つかずの自然を感じたい方におすすめです。
【ボルネオ島】キナバル山
ボルネオ島サバ州にある標高4,095メートルのキナバル山は、観光スポットとしても有名なマレーシアの最高峰。キナバル国立公園の中心に位置し、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
登山は1泊2日以上かけて行うのが一般的で、「宿泊施設」と「現地ガイド」の確保が必須です。道が整備されていて登りやすく、高山植物や珍しい鳥類が多いことから、自然観察を楽しみたい方にぴったりです。
【ボルネオ島】シパダン島
シパダン島は、世界中のダイバーが憧れるマレーシア屈指のダイビングスポットです。保護区に指定されており、上陸・ダイビングには許可が必要。1日の入島者数は120人に制限されています。島自体が死火山の上にできたサンゴ礁で、海底へ急激に落ち込む「ドロップオフ」と呼ばれる地形が特徴です。
透明度の高い海の中で、ギンガメアジのトルネードやバラクーダの群れ、マンタ、ジンベエザメなど、多種多様な魚と遭遇できるチャンスがあります。
【ボルネオ島】セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター
サバ州サンダカン郊外にある「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」。ここでは、孤児になったオランウータンを自然に戻すための訓練が行われています。見学エリアからは、オランウータンが餌を食べる様子や、森の中を移動する姿を間近に見ることができます。
【マラッカ】マラッカ歴史地区
マレー半島南部にあるマラッカ歴史地区は、15世紀から交易の拠点として栄えた港町。2008年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
ポルトガル、オランダ、イギリスの支配を経た影響が街の随所に残っており、歴史好きの方には見逃せないスポットです。オランダ総督公邸として建てられた「スタダイス」の博物館や、丘の上に佇む「セント・ポール教会跡」など、歴史的建造物が集結しています。
【マラッカ】ジョンカーストリート
マラッカ旧市街のメインストリート「ジョンカーストリート」は、週末に開催されるナイトマーケットで有名です。夕方頃になると次々と屋台が並びはじめ、多くの人々で賑わいます。
ローカル料理ではチキンライスボールやニョニャラクサ、チェンドルなどが人気で、軽食を楽しみながらの散策にぴったり。見て回るだけでも楽しめる人気のスポットです。
【キャメロンハイランド】BOH紅茶農園
標高1,500メートル以上の高原に位置するキャメロンハイランドは、イギリス植民地時代に開発された避暑地。なかでもBOH紅茶農園は、広大な茶畑と見晴らしの良いカフェで人気の観光スポットです。
現地ツアーを予約すれば、紅茶が製造される工程を見学できます。市街地からのアクセスもよく、日帰りのプランも充実しています。
ティオマン島
南シナ海に浮かぶティオマン島は、透明度の高い海と手付かずの自然が魅力のダイビングスポットとして知られています。ウミガメや色とりどりの熱帯魚に出会えるシュノーケリングも人気です。
島内にはリゾートホテルが点在しているものの、他のエリアと比較して観光地化はさほど進んでおらず、穏やかな時間を過ごせます。ジャングルの中を散策できるトレッキングコースもあるので、海と森の両方を楽しみたい方におすすめです。
マレーシア観光で食べたいおすすめグルメ
旅の楽しみといえば、現地のローカルフードも外せません。多民族国家であるマレーシアでは、マレー系、中華系、インド系の料理が融合し、独自の食文化が育まれています。
マレーシア観光で押さえておきたいおすすめグルメをご紹介します。
・ナシレマ
・ラクサ
・サテー
ナシレマ
ココナッツミルクで炊いたご飯に、揚げた小魚やゆで卵、ピーナッツ、キュウリ、甘辛いサンバルソースなどを添えた料理です。マレーシアでは朝食として親しまれており、空港やホテルのビュッフェなどでもよく見かけられます。バナナの葉に包まれた屋台スタイルのものもあり、ローカル気分を味わうにはぴったりの一品です。
ラクサ
ラクサは、マレーシアの麺料理。日本のラーメンのように、地域によって味や風味が異なります。代表的なものに、魚ベースのスープと太めの米麺を合わせた「アッサムラクサ(ペナン風)」や、ココナッツミルクを使ったクリーミーな「カレーラクサ」などがあります。いずれも香辛料が効いており、香りと辛みがクセになる味わいです。
サテー
スパイスで下味をつけた串肉を炭火で焼き、甘めのピーナッツソースをたっぷりかけて食べる料理。マレー料理では、鶏肉、牛肉、羊肉のサテーが定番で、香ばしい香りが食欲をそそります。キュウリや玉ねぎなどの付け合わせと一緒に提供されることが多く、屋台やレストランなどで食べられます。
JTBのマレーシアツアーで充実の旅を手軽に楽しもう!
マレーシアの見どころを効率よくまわりたいなら、JTBのツアーやオプショナルプランの利用がおすすめです。クアラルンプールのランドマークやマラッカの歴史地区を巡る定番コースはもちろん、ランカウイ島やペナン島などのリゾートを楽しめるプランも充実。自然、街歩き、グルメ、すべてをバランスよく体験できます。
航空券とホテルを自由に組み合わせられるフリープランをはじめ、現地空港での送迎サービスや日本語ガイド付きの観光ツアーもあり、海外旅行に不慣れな方でも安心。ディナー付きのプランやアドベンチャーツアーなど、旅のスタイルに合わせて柔軟に選べます。
マレーシア観光のポイント
ここからは、出発前に押さえておきたいマレーシア観光の実用的な情報をご紹介します。交通手段やビザ、ベストシーズンに関する情報など、旅行前に確認すべきポイントをまとめました。
マレーシア観光に必要な旅行日数は?
日本からマレーシアへ行くには片道約7時間かかるため、最低でも3泊5日以上の滞在がおすすめです。ペナンやランカウイ、ボルネオ島まで足を延ばすなら、4泊6日以上の滞在にするとゆとりを持って楽しめるでしょう。
マレーシア観光のベストシーズン
マレーシアは赤道に近いため、一年を通して高温多湿な気候が続きます。ベストシーズンに観光したいなら、雨が少なく晴天が続く5月から8月がおすすめ。観光や屋外アクティビティも快適に楽しめるでしょう。とはいえ、乾季にもスコールのような短時間の雨は降ることはあるので、折りたたみ傘を持ち歩くと安心です。
マレーシア観光にビザは必要?
日本国籍のパスポートを持つ観光客は、90日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、長期滞在や就労を目的とする場合は、別途ビザが必要になります。
なお、入国時にはパスポートの残存有効期間が6か月以上必要となるため注意しましょう。
マレーシア観光の交通手段
都市部では電車やバス、配車アプリ(Grab)が便利に使えます。クアラルンプールではLRTとモノレール、MRTなどが整備されているため、主要な観光スポットなら電車でも十分に回れるでしょう。
地方では公共交通が限られているため、タクシーやレンタカー、現地ツアーの活用などが現実的です。また、各島へのアクセスは国内線やフェリーが中心となります。
マレーシア観光で気を付けたいマナー
モスクなどの宗教施設を訪れる際は、露出を避けた服装を心がけましょう。観光客向けにローブの貸し出しを行っている施設もあります。
チップは基本的に不要ですが、良いサービスを受けたと感じたら1〜3リンギットを目安に渡しましょう。高級レストランなどではサービス料が加算されている場合もあります。
また、人前での過度なスキンシップや、公共の場で大声を出すことは避けた方が無難です。
マレーシアでおすすめの観光スポットへ行ってみよう!
マレーシアでおすすめの観光スポットをご紹介しました。高層ビルが並ぶ近代都市から、歴史の残る港町、手つかずの自然が広がる島々まで、マレーシアにはさまざまな魅力が詰まっています。日本からのアクセスも良く、費用を抑えながら充実した旅行を楽しめるのも嬉しいポイント。
今回ご紹介した観光スポットや旅のヒントを参考に、素敵なマレーシア旅行を計画してみてください。