台湾のランタンとは?空に願いを込める幻想的な体験
台湾を含む中華圏では、春節(旧暦の元日)から15日目にあたる「元宵節(げんしょうせつ)」に提灯を灯す習わしがあります。これが無事や幸せを祈る風習として、のちに観光行事としても広まりました。
台湾のお祭りで使われるランタンは、竹と紙で作られた熱気球のような構造をしており、中に火を灯すとふわりと浮かび上がります。
台湾で体験できる有名ランタンイベント
台湾には、国内外から多くの人が集まるランタンイベントがたくさんあります。なかでも特に有名なのが、「平渓天燈祭り(ピンシーテンダンサイ)」と「台湾ランタンフェスティバル」。どちらも光に包まれる壮大な風景が見もので、無料で参加できるのが嬉しいポイント。ランタンのイベントに合わせて台湾を訪れる旅行者も少なくありません。
【平渓天燈祭り】願いを込めて空にランタンを飛ばすイベント
平渓天燈祭りは、新北市東北部の平渓区で旧正月期に行われる台湾屈指のランタンイベント。会場では、参加者は大きなランタンに願い事を書き入れて火を灯し、合図に合わせて一斉に夜空へ放ちます。数百もの光るランタンがゆっくりと昇っていく光景は、息をのむ美しさです。
平渓天燈祭りの開催日は旧暦の春節から15日後で、2025年は2月8日、12日に開催されました。2026年以降のスケジュールは未定ですが、平渓天燈祭りに行きたい場合は事前に開催日程を確認しましょう。
【台湾ランタンフェスティバル】台湾各地で開催される巨大ライトアップイベント
台湾ランタンフェスティバルは、毎年旧正月の時期に、台湾各地で持ち回り開催される大規模な光の祭典です。2025年は2月12日から2月23日にかけて、台湾北部の桃園で開催されました。会場が色とりどりのランタンやイルミネーションで装飾され、巨大なメインランタンがその年のテーマに沿ってデザインされます。
メイン会場の周辺には、地元グルメを味わえる屋台や文化パフォーマンスのステージが並び、昼から夜まで楽しめる充実の内容です。平渓天燈祭りのように個人でランタンを空に飛ばす体験はできませんが、芸術的なライトアップを間近で見られます。
イベントの違いを比較!どっちに行くべき?
平渓天燈祭りと台湾ランタンフェスティバルの違いを以下にまとめました。いずれも美しいランタンの光景を楽しめますが、ランタン飛ばし体験を楽しみたいなら平渓天燈祭りがおすすめです。
<平渓天燈祭り>
・開催時期:旧正月15日前後(2月頃)
・開催場所:新北市平渓区
・体験内容:願いを書いたランタンを夜空へ放つ
・見どころ:山あいの夜空にランタンが昇る幻想的な光景
<台湾ランタンフェスティバル>
・開催時期:旧正月期(2月頃)
・開催場所:台湾各地
※毎年開催地が変わる
・体験内容:巨大ランタンやイルミネーションを鑑賞
・見どころ:都市型の光の祭典、屋台やステージも充実
通年で楽しめるランタン体験スポット|十分老街で天燈を飛ばそう
ランタンのイベントにスケジュールが合わない場合でも、新北市平渓区にある十分(シーフェン)老街へ行けばランタン飛ばしを体験できます。十分老街には鉄道の線路沿いに店舗が並び、列車が通らない時間を見計らってその場からランタンを飛ばす光景が日常になっています。
店舗ではランタンの販売から文字入れ用の筆や墨の準備、飛ばす手順の案内までサポートしてくれるため、初めてでも安心。通年で体験できるため、台湾旅行でランタン飛ばしをやりたい場合は要チェックです。
天燈の体験方法
まずは現地のお店でランタンを購入しましょう。当日購入も可能で、予約は必要ありません。好きな色を選んで、筆と墨で願い事やメッセージを書き入れます。
1人1つずつ購入することはもちろん、複数名で1つのランタンを購入することも可能です。
準備が整ったら、スタッフが火を灯してくれます。内部の空気が温まり、ランタンがふわりと浮き始めたら、タイミングを合わせて手を離します。ゆっくりと空へ昇っていく姿を見送る瞬間は、心に残る体験になるでしょう。
ランタンの色と願い事の関係
十分老街で販売されるランタンには、色ごとにそれぞれ意味が込められています。赤は健康や長寿、黄色は金運、青は学業、ピンクは恋愛成就といった具合です。1色だけのランタンだけでなく、複数色を組み合わせたタイプもあります。
色を決める前に、自分が一番叶えたいことを考えて選ぶのも楽しみのひとつ。旅行の記念写真として残すため、ぜひ願い事と色の組み合わせを工夫してみてください。
十分へのアクセスと周辺観光スポット
十分は、台湾北部にある台北から日帰りで訪ねられる距離にあり、鉄道やバスを使って比較的簡単にアクセスできます。さらに、周辺にはランタン体験の前後に立ち寄るのにおすすめのスポットも豊富です。
移動手段や観光ルートをあらかじめ押さえておけば、限られた時間しかなくとも充実した1日になるでしょう。以下では、十分へのアクセスと周辺観光スポットを紹介します。
台北駅からのアクセス
台北駅から十分へは、台鉄(台湾鉄道)を利用するのが一般的です。まず瑞芳駅まで各駅停車または区間車で向かい、そこから平渓線に乗り換えて十分駅へ。所要時間はおよそ1時間15分程度です。なお、平渓線は1時間に1本程度しか電車がないため、時刻表を事前に確認しておく必要があります。
鉄道以外では、台北市内からの観光バスツアーやタクシーを利用することも可能。時間を有効に使いたい場合や、複数のスポットを効率的に巡りたい場合に利用を検討するとよいでしょう。
あわせて行きたい周辺観光スポット
まず訪れたいのが、十分駅から歩いて訪ねられる十分瀑布。「台湾のナイアガラ」とも呼ばれる幅広の滝です。高さは約20メートル、幅は40メートルほどあり、迫力ある景観が魅力。遊歩道や展望台が整備されており、滝壺を間近に臨むこともできます。
もうひとつ立ち寄りたいのが、古い町並みが残る菁桐(ジントン)老街。十分からは平渓線を使って移動できます。ノスタルジックな雰囲気の中にカフェや土産物店が並び、平渓線の終着駅ならではの静けさがあります。ランタン体験とあわせて訪れれば、山あいの台湾らしい景色を満喫できるでしょう。
台湾のランタンイベントに参加するならJTB!
ランタン体験に観光にと、台湾旅行を効率よく満喫したいならJTBのツアーがおすすめ。価格重視のエコノミープランから季節限定の行事に合わせたプランまで、目的に合わせて選べます。
さらに現地のオプショナルツアーでは、ランタンイベントに参加できるスペシャルプランも用意されています。台湾でランタン飛ばしを体験したい方は、ぜひチェックしてみてください。
台湾でランタンの絶景を体験しよう!
台湾のランタン体験について解説しました。平渓天燈祭りでは自分の手でランタンを飛ばす体験を、台湾ランタンフェスティバルではランタンの美しい光景を満喫できます。
また、季節を問わずランタン飛ばしを体験したいなら、十分老街へ行くのがおすすめ。台北からのアクセスもよく、周辺観光と組み合わせれば1日で濃い時間が過ごせるはずです。台湾ならではのランタン文化を、次の旅行で間近に体感してみてはいかがでしょうか。