自然と芸術に心を癒される空間、ジベルニー「モネの家」

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モナリゼちゃん

自然と芸術に心を癒される空間、ジベルニー「モネの家」

2026年、フランスでは印象派の巨匠クロード・モネ没後100周年を迎えます。
この記念すべき年に、モネが晩年を過ごし、数々の名作「睡蓮」を描いたジベルニーの家と庭園を訪れてみませんか。

パリ近郊のジベルニーにある「モネの家」は、フランス印象派の巨匠、クロード・モネ(Claude Monet)が43歳から晩年を迎えるまで約40年間暮らした家です。モネはここで数々の名作を生み出し、その代表作「睡蓮」シリーズもこの家の庭からインスピレーションを得て作成されました。
季節ごとに表情を変える色とりどりの花が咲き乱る庭園は、モネが実際に使っていた空間として残され、光と色と風が優しく包んでくれ、まるで絵の中に入り込んだような気持ちになります。そのの魅力をJTB現地スタッフがご案内します!

花々の色合いが美しいジベルニー・モネの家

パリ旅の1日を、特別なリラックスタイムに

パリから少し足を延ばして、のんびりと自然と芸術に包まれる時間を過ごしてみませんか?世界中から多くの人が訪れる人気のスポット「モネの家」では、季節の花々が咲き誇り、訪れる時期によってまったく違った表情を見せてくれます。春になると、家の前には桜やチューリップ、スミレなどの春の花がカラフルに咲き揃い、5月には見事なバラのアーチが庭を彩ります。
そして初夏から夏にかけては、池の水面に可憐な睡蓮が静かに咲き、柳の木が涼しげな影を落とします。夏の真っ盛りには、コスモスやダリアやが庭の景色に明るさを添え、まるで絵本の中に迷い込んだような風景が広がります。秋になると、木々はオレンジや赤、黄色に色づき始め、庭全体が温かみのあるトーンに包まれます。
一年を通して自然の移ろいを感じられる庭園は、日常の喧騒を離れて心をリセットするのにぴったりの場所。都会の喧騒を少し離れて、花とアートに心を癒される特別な時間が過ごせます。

春はチューリップが咲き誇ります

睡蓮

《モネの家と庭園》印象派の世界・ジベルニー午前ツアー

モネの庭園で、絵の中を歩くような気分に

庭園は大きく以下の2つに分かれています。
一つは「ノルマンディーの農園」という名の「クロ・ノルマン」。モネの家の前にのびやかに造られた庭で、春から秋まで季節の花々が色とりどりに咲き変わり、春のチューリップから秋のダリアまで、色彩のグラデーションが楽しめます。美しいバラのアーチ門が見られるのもここです。
一方、日本風庭園として知られる「ウォーター・ガーデン」は、セーヌ川の水を引き込んで造られた池を中心に、柳やカエデなど背の高い木々が濃い影を落とす「水の庭」です。睡蓮の池と日本橋が象徴的で、モネが何百枚も描いた風景がそのまま残されています。池にかかるのは、モネが特別に造らせた「ル・ポン・ジャポネ(日本橋)」。緑の中に浮かぶように佇むその姿は、静かな美しさにあふれていて、いつまでも眺めていたくなります。
風がそよぎ、葉がこすれる音、水の流れる音を聞きながら池のほとりに立っていると、刻一刻と移りゆく庭園の様子を眺めながらリラックスした時間が過ごせます。 この庭を訪れたあとは、オランジュリー美術館やマルモッタン美術館にあるモネの印象派コレクションが、今度はもっと近くに感じられるのかもしれません。

薔薇のアーチ

こだわりのコレクションに囲まれた「モネの家」

「モネの家」にも驚きと感動があります。それぞれの部屋にはモネのコレクションが飾られていて、当時の様子と今とがほとんど変わらないことに気づかされます。
色とりどりの食器が並ぶ愛らしいキッチン、2階の窓から見える庭のパノラマ、そして壁いっぱいに飾られた浮世絵の数々など、どれもがモネのこだわりと美意識を映し出しています。
特に浮世絵の多さには驚かされます。日本の風景や人々の姿が、彼の部屋にすっかり溶け込んでいて、モネの芸術のルーツの一部を感じることができます。そんな空間にどっぷり浸かっていると、不意にモネがひょいっと顔を出してくれそうな、そんな錯覚までしてしまうのです。
併設のショップではポストカードや画集、モネの絵をモチーフにした雑貨が並び思わずあれもこれもと手に取りたくなってしまいます。
モネの家は、ただの画家の旧居ではなく、そこに流れる空気や光の中で、モネが何を見て何を感じていたのか想像できるような、そんな特別な場所です。自然に囲まれたの絵画の風景のなかで、ここでしか味わえないリラックス時間をお過ごしください。

モネの家への行き方

パリから西へ約74km。電車で行くならパリのザン・ラザール駅からルーアン行きの電車に乗ってヴェルノン駅で下車(約45分)、ヴェルノン駅からはジヴェルニー行きのバスで約20分です(「モネの家」閉館中の11~3月は、バスは運休します)。
パリの市内からは、ジベルニー行きの観光バスがいくつも出ています。朝8時頃パリを出発して午前中にジヴェルニーを観光するもの、午後2時頃パリを出て夕方戻ってくるもの、などさまざまですが、効率よく訪れたい方、モネの絵画や庭に関するガイドの解説で知識を深めたい方は、ツアーに参加いただくのがおすすめです。
ぜひ絵画の風景のなかで、ここでしか味わえないリラックス時間をお過ごしくださいね。

いつ行ってもいろいろなお花に出会えます

ジベルニー・モネの家の様子

  • オプショナルツアー(現地発着)
    ※価格は予告なく変更になることがございます
    ~モネの愛した花咲く庭園、絵画の世界へ~
    印象派の巨匠クロード・モネが43歳から晩年にかけて過ごしたジベルニーの家を訪ねます。有名な「睡蓮」は、この家の庭にある池を描いたものです。淡いピンクとグリーンの邸宅内は、モネの生前そのままに再現されています。また日本の浮世絵のコレクションも見事。モネの「睡蓮」の世界が目の前に広がる、パリからの半日観光ツアーです。

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