セルギエフ ポサードはモスクワ郊外の町で、修道僧セルギーによって修道院が開かれたのは1330年のこと。セルギーは、クリコヴォの戦いでタタールを破ったモスクワ大公のドミトリー ドンスコイの精神的な助言者となり、修道院は大きく発展。1408年、タタールの襲撃で燃え落ちるがすぐに再建されている。1422年、セルギーは聖人とされ、国の守護聖人に祭られた。院内にはトリニティ大聖堂が建立され、著名なイコン画家アンドレイ・ルブリョフの『三位一体』が飾られる。16世紀半ばにはモスクワの防衛拠点として、12の塔をもつ長さ1.5kmにおよぶ石壁が築かれている。皇帝の居室やウスペンスキー大聖堂も建立された。18世紀に大修道院の称号が与えられ、高さ88mの鐘楼も建設。現在、修道院は、ロシア最大規模の修道院として多くの修道僧を擁し、各地からの巡礼も迎え入れている。世界遺産への登録は1993年。