貴族ヤン・ザモイスキ公(1542-1605)の構想により生まれた、五角形の城壁に囲まれた都市。イタリア人建築家のベルベルド・モランドが設計を担当し、後期ルネサンスの理想都市を模して美しい景観が形成された。「ルネサンスの真珠」などさまざまな異名をもち、旧市街は東側の商業エリアと西側の文教エリアに分かれている。旧市街西側には大広場があり、北側にはルネサンス様式とバロック様式塔の旧市庁舎がそびえ立つ。石造りの集合住宅、多彩な装飾が施されたアルメニア商の邸宅など、美しい建築作品群が残るほか、旧市街にあるザモシチ博物館や司教座大聖堂には貴重な芸術品が展示されている。後期バロック様式や新古典主義様式に改築されたザモイスキ宮殿をはじめ、旧市街周辺には当時のゲートや堡塁が残り、美しい街並みと建造群の共存風景は圧巻である。1992年に世界遺産に登録された。