インド南東部のオリッサ州に位置する小さな町コナーラクには、13世紀に建てられた古代ヒンドゥー教の太陽神寺院(スーリヤ寺院)がある。この巨大な神殿は、当時この地域を支配していたガンガ朝のナラシンハデーヴァ王が、イスラム勢力を打ち破った記念として1250年ごろ建てたもの。この寺院の建設には1万2000人が従事し、王朝の12年分の税収が費やされたという。太陽神スーリヤはインド神話のなかで「7頭の馬が引く戦車に乗り天空を駆ける」といわれており、この寺院全体は大きな馬車に見立てられている。太陽神の像が安置されている本殿と前殿を囲むように、直径3mを超える車輪が24個配置されており、前殿正面の階段側面には7頭の馬の彫刻が見られる。壁面にはゾウなどの動物像や、舞踏人物像、ミトゥナ像(抱擁する男女)などの優れた彫刻が際立つ。1984年に世界遺産に登録された。