インド南部のカルナータカ州東部に位置するハンピは、14~17世紀半ばのヒンドゥー王朝ヴィジャヤナガル王国の首都。巨石がころがる荒涼とした大地に宮殿やヒンドゥー教寺院などが建てられたが、イスラム勢力の略奪と破壊にさらされ廃墟の道を辿った。現在は40ほどの遺跡が残っており、聖域には多くのヒンドゥー教寺院が点在している。なかでもハンピ最古のヴィルーパークシャ寺院と、最大規模を誇るヴィッタラ寺院は必見。16世紀に王の戦勝記念として建てられたヴィッタラ寺院には、56本の列柱が並ぶ礼拝堂があり、天井や柱の彫刻の美しさは随一である。少し離れた王宮地区では立派な東屋ロータス・マハルや、ゾウ小屋として使用されていたエレファント・ステイブル、貴族の住居や王妃の浴場などが見られる。1986年に世界遺産に登録された。