大自然を見下ろす果てしなき大景観「プレーケストーレン」
南北に長いノルウェーの南端に位置するスタヴァンゲルから車で1時間程。高く空中に突き出た断崖絶壁からフィヨルドを一望できる唯一無二の絶景、プレーケストーレン。大小1700以上存在するとされるノルウェーのフィヨルドは、クルージングで眺めるイメージが強いかもしれませんが、プレーケストーレンの見どころは、水面から垂直で約600mの高さにある巨大な四角柱の一枚岩から眺めるフィヨルドにあります。遮るもののない果てしない空間と吹き抜ける風。プレーケストーレンとは演説台を意味しており、その名の通り思わず大声を出したくなってしまうのも頷けます。
自然が刻んだ、奇跡の一枚岩「トロルの舌」
もうひとつの断崖絶壁「トロルの舌」も見逃せません。こちらは近隣のオッダの街から往復10時間もの行程です。きつい道のりではありますが、旅人の心をくすぐるスポットであることは間違いないでしょう。「トロルの舌」という名の通り、細長く突き出した岩が巨大な舌のように見え、その先端に立つとまるで空中に浮かんでいるような感覚になります。大自然にポンッと放り出されたかのような、この先端で感じるのは、恐怖心かそれとも新たな境地か、あなたの心に刻まれるのは何でしょう。
地球の営みと歴史の深淵に触れる街「ベルゲン」
自然に圧倒された心を、ちょっぴりゆるめてくれるのが街歩きです。ベルゲンは、風光明媚な景観、歴史を感じる建造物、美味しい海と山の幸が揃うおとぎの国のような街です。その街中でひときわ目立つカラフルな三角屋根の木造家屋が、世界遺産にもなっているブリッゲン。13世紀から16世紀に造られた倉庫で、幾度も火災に遭い修復を繰り返し、現在はカフェや土産物店、アーティストの工房などとして利用されています。
ソグネフィヨルドを巡るランドクルーズで「ツビンデの滝」と「ボルグンド・スターブ教会」へ
ノルウェー最大であり最深のソグネフィヨルドを巡るランドクルーズでは、途中、ツビンデの滝や、公共交通機関でのアクセスが難しいボルグンド・スターブ教会を見学できます。雪解け水が隣合う2本の滝となって、悠々と流れ落ちるツビンデの滝は、"若返りの滝〞とも言われ、一口飲めば10年は長生きできるという言い伝えもあります。釘を使用せずスターブと呼ばれる太い支柱と梁で構成された、独特の建築様式が見られるのがスターブ教会。ノルウェーに点在する教会のうち、特にボルグンド・スターブ教会は保存状態がよいことで知られています。腐食防止のために塗られたタールで黒々とした外観と、切妻屋根の上に施された竜の頭が印象的です。