

スイスのヴァリス州、標高1,800mの山岳地帯に位置するサース・フェー(Saas-Fee)は四方を4,000m級の山々や氷河に囲まれた村です。
色鮮やかな花たちが迎えるレストランのテラス
スキーリゾートとして有名な場所ですが、その他にも2010年南アフリカW杯前のサッカー日本代表チーム合宿地であったこと、そして1984年にリリースされ、今もクリスマスの定番曲として親しまれているWham!(ワム!)の『ラスト・クリスマス』のМVロケ地としても知られています。
土産店で見つけたスイスらしい木彫りトレッキングポール
商業施設や観光客が多すぎないこともあり、流れる時間そのものをゆったり味わえるのもこの村ならでは。気がつけば、その心地よさに溶け込んでいます。
チーズフォンデュを贅沢にまとったバーガー
そしてスイスの多くの山岳リゾート同様、この地でもガソリン車の乗り入れが禁じられています。そのため排気ガスはなく空気も爽やか。村の通りを散策していると、電気自動車が静かに横を走っていきます。
サース・フェーは小さな村ながら、三方の山々へ行けるロープウェイ乗り場がありアクセス抜群。壮大な景色や氷河を容易に楽しめるのが魅力の一つです。
特におすすめなのは、村から出ているロープウェイで行くシュピールボーデン(Spielboden/標高2,448m)。野生のマーモットたちに会える人気スポットです。
ぽっちゃり体型で愛嬌を振りまき、訪れる人を次々に魅了するマーモットは、スイスドイツ語で「ムームリ」という愛称で呼ばれています。
「マーモットの小道」と独・仏・英語で記された看板
また、マーモットにエサをあげることも可能で、サース・フェー観光案内所やシュピールボーデンのレストランでマーモット用のエサ袋を購入できます。
岩場が多い草地でマーモットをよく見かける
マーモットはとても食いしん坊。というのも5月~9月頃までしか活動しておらず、あとはずっと穴の中で何も食べずに半年以上も冬眠しているからです。
またマーモットの前足の爪は、巣穴のトンネルをたくさん掘るため鋭く長いのですが、人からエサをもらう時はそっと両手で受け取ります。そんな仕草も可愛らしく、心奪われてしまいます。
今度はシュピールボーデンから、そのままゴンドラで山頂駅レングフルー(Längfluh)へ。標高2,869mのレングフルー展望台からはフェー氷河の銀世界が広がっています。
フェー氷河は長さが5km、幅は6kmと、スイス最大の氷河でユネスコ世界遺産に登録されているアレッチ氷河より小規模とはいえ、眼下に広がる氷河に囲まれていると、まるで異世界に迷い込んだよう。
フェー氷河と展望台レストラン
さて今度は別のロープウェイ乗り場から、標高2,336mのハンニック(Hannig)へ行ってみましょう。ここでもいろんな野生動物が見られ、運が良ければ大きな角を持つ野生のヤギ、アイベックスにも遭遇できるのだとか。
ここのハイライトといえば大きなブランコ。アニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニングシーンが頭に浮かぶ、見晴らし抜群で開放的な空気の中で乗るブランコは、心地よさ満点!
氷河が見える絶景の中でのブランコ遊び
夏の間放牧されているヤギたちが、鈴の音を響かせ草を食んでいるのを眺めつつ、ハイジになった気分でひとときを過ごせる癒し空間をぜひ体験してみてくださいね。
夏の間、山に放牧されているヤギたち
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