都会のオアシス的存在のキングスパーク

海外現地ライター便り
2026年06月15日
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西オーストラリア州はオーストラリア大陸の3分の1を占め、それだけで日本の約7倍の大きさになります。その州都パースは約6500km²あり、これは栃木県と同じ大きさです。また南北に長い形をしているため、北から南までが130kmほど離れています。

そのため、パースを一つの街として観光地を紹介するとなると難しいところがあるのですが、絶対に外せない観光地にキングスパーク(Kings Park)があります。

キングスパーク

キングスパークはパースの栄えた中心地近くにある公園なのですが、その敷地面積は400ヘクタールあり、これは東京ディズニーランド8個分の大きさと同じです。あのニューヨークのセントラルパークよりも広く、都市にある公園としては世界最大級と言われています。

こんなに広いキングスパークですが、パース市内から無料バスにて10分ほどでアクセスできるという便利な立地です。

そんなキングスパースの魅力としては、まずはこの景色。

世界一美しい街パース

世界一美しい街パースと言われることがありますが、街の中心部からのこの距離感によって、美しい街を一望できるのです。街を出入りするフリーウェイの車の行き交いも見えますが、それを含めてパースという街の発展を静かに外から眺められるという不思議な気持ちになります。

これが夜になると、また雰囲気が変わってとても素敵なのです。

夜景

とてつもなく広いキングスパークですが、全体の3分の2が自然保護区に指定されています。この自然保護区のほとんどには手つかずの自然がそのまま保全されており、ユーカリの林やブッシュ(低木の茂み)、ワイルドフラワー(自生する花)が見られます。

このような手つかずの自然を観察するのもいいのですが、あまりにも広いために時間が限られている人にはボタニックガーデンがおすすめです。

ボタニックガーデン

オーストラリアは動植物ともにここにしか生息していない固有種が多いことで有名ですが、そのなかでも西オーストラリア州固有種のワイルドフラワーは約10,000種と突出しています。

そんな西オーストラリア州を代表するのがキングスパークのボタニックガーデンであり、3,000種類以上の植物を展示しているのです。

ワイルドフラワー

そして、1年で最も盛り上がるのが毎年9月に開催されるフェスティバルです。オーストラリアの春の始まりである9月は、ワイルドフラワーが咲き乱れる季節であり、毎年約50万人の人が訪れると言われています。

なかでも人気なのが、エバーラスティングの花畑。

エバーラスティングの花畑

エバーラスティングはキク科の花ですが、紙でできたようにカサカサした質感で、その形や色が長きに続くことから『永遠』を意味する『Everlasting』という名前が付けられています。

また、西オーストラリア州花である『レッド&グリーン・カンガルーポウ』も見ものです。

レッド&グリーン・カンガルーポウ

面白い形をしていますが、『ポウ』とは動物の足先を意味する単語で、つまりはカンガルーの足のような形をしたワイルドフラワーなのです。

ワイルドフラワーにはいろいろな形があって、じっくり見れば見るほどとても興味深いです。このような植物のことや、オーストラリアの歴史や文化などについてパーク内を散策しながら話が聞ける無料ガイドツアーが1年中毎日開催されているのも魅力の一つです。

パーク内を散策しながら話が聞ける無料ガイドツアー

キングスパークは年中無休で入場料もかかりません。無料駐車場も約1,000台ありますし、パース中心地からもアクセス良好で、徒歩でも15分ほどです。カフェやレストランもギフトショップもあり、無料で使えるバーベキュー施設や子ども向けアスレチック遊具もところどころにあります。

それに加え1日中どのタイミングでも景色が良く、手つかずの自然も多く、ボタニックガーデンでは珍しいワイルドフラワーが見られます。
まさに都会のオアシスであり、地元の人にも愛され続けている場所なのです。

文・写真=ナイーブME

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