
トラベル&ライフ2026年2-3月号の巻頭特集は『九份&台北 "したい" を叶える満足旅』と題して、台湾を旅するなら叶えたい "あれこれ" を紹介した。特に台湾は美食の国であり、それらを楽しみに訪れる人も多いだろう。そこでおすすめのグルメスポットのひとつとして掲載したのが、台湾の伝統料理を楽しめる「山海樓」だ。
「山海樓」は台湾が華やかなりし頃の1920~1930年代の宴会料理をコンセプトに、特別な日に食されていた料理を復刻させて、さらに新しい食材を加えてより豪華に現代風にアレンジした料理を楽しめる名店だ。
扉を開けて中に入ると、店内は重厚感が漂う。当時、主流だったインテリアを配し、上流の家を再現しており、古き良き時代の邸宅を訪ねているような気分が味わえる。
食材にもこだわる。四季折々の旬の食材を使い、特に海鮮は澎湖島でその日の朝獲れたものを空輸しているので新鮮そのもの。また、豚や鶏は自社で飼育しているので安全なのもうれしい。見た目も美しく、丁寧に作られた料理は、食事の時間そのものを思い出深いものにしてくれる。


気軽に楽しめるB級グルメやローカルフードを満喫するなら夜市がおすすめ。屋台に並ぶ食べ物は、台湾のソウルスイーツもいうべき「愛玉」や顔が隠れるほど大きなフライドチキンなど、実にさまざま。なかにはイチゴ飴やブドウ飴など日本でもおなじみのものもある。果物にまざって、ミニトマトの飴もあった。その国ならではの食に出会えるのが面白い。


開運スポットとして訪ねたのが龍山寺。創建は1738年と台北でもっとも古い寺で、100以上の神様が祀られており、ご利益は仕事、学問、金運、恋愛、厄除など多岐にわたり、 "ご利益のデパート" とも呼ばれている。
境内に入ると、熱心に参拝する人たちで賑わっていた。「ポエ」と呼ばれる占いに用いる道具を握りしめ、一心に祈り、ポエを投げて占っている姿が見られた。このポエは月型をした木製のもので、2つ一組で使う。神様にイエスかノーで答えられる質問をしてポエを投げ、そのポエの状態で神様の答えを聞くというもの。
ポエには平らな面(陽)と膨らみがある面(陰)があり、一方が陰、もう一方が陽の面が出れば神様の答えはイエス。両方とも陽ならもう一度投げ直し。どちらも陰なら答えはノーとなる。


ポエはおみくじを引いてその番号が本当に合っているかを確認するためにも使われるそうだ。神様にお墨付きをもらったら、番号の棚から紙を取り出せばOK。おみくじは漢文で書かれており、境内には内容を説明してくれる解説所があることからも、地元の人たちのおみくじに対する "真剣さ" が感じられる。解説所では残念ながら日本語での説明は行っていないが、公式ではないもののおみくじの番号を入力すると日本語で訳してくれるインターネットのサイトがあるのでそちらを参考にした。"これからも良い旅ができますように" 最後にもう一度願い、龍山寺を後にした。