
トラベル&ライフ2025年12月-2026年1月号「みんなで行こうよ!」では、石垣島の夜の魅力をテーマに、「サンセットクルーズ」と「星空ガイドと行く星空観賞」を紹介した。
誌面では "夜" の静謐な美しさに焦点を当てたが、取材中に出会った "昼" の石垣島もまた、印象深い景色を見せてくれた。ここでは誌面で紹介しきれなかった青い海と空の風景を紹介する。
緑のトンネルを抜けると、目の前に広がるコバルトブルーの海
訪れたのは、島を代表する観光地・川平湾。石垣島の北西部に位置し、1997年に「川平湾及び於茂登岳(おもとだけ)」として国の名勝に指定、2007年には西表石垣国立公園の一部になった。さらに2009年には、世界的旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で三つ星を獲得している。
誌面に登場したサンセットクルーズの発着地、ダイビングショップ「ぷしぃぬしま」(石垣市美崎町)から車でおよそ30分。
川平湾の海は、太陽の光を受けて刻一刻と色を変える。エメラルドグリーンから深いコバルトブルーまで、微妙な光の角度によって表情を変化させるため、「七色の海」とも称されるほどだ。
展望台からの眺めも絶景
川平湾は潮流が速く、遊泳は禁止されている。見た目は穏やかでも流れは複雑で、加えて遊覧用のグラスボートが多数往来するためだ。そのかわりに、グラスボートに乗れば海中の世界を安全に楽しむことができる。透明度の高い海の下には、テーブルサンゴや色鮮やかな熱帯魚が群れ、ガラス越しに広がる光景は小さな海の万華鏡のようだという。今回は体験できなかったけれど、次回はぜひ乗船してみたいと思う。
取材の合間に訪れたカフェの裏手で目を引いたのは、鮮やかな色のハイビスカス。沖縄では街中でもよく見かける花だが、青い空と白い砂浜を背景に咲く姿には、この土地の開放的なエネルギーが凝縮されているように感じる。赤や黄色の花が風に揺れ、旅の疲れがふっとほどけていく。
玄関先や屋根の上で穏やかに日常を見守るシーサーの姿もまた、沖縄らしい温もりある景色だ。海のアクティビティや観光を楽しむのはもちろんのこと、こうした日常の風景にこそ、この島の豊かさや魅力が息づいているのではないかと思う。