
アムステルダムは「自転車の都」として知られ、市内には総延長400km以上の自転車道が整備されています。平坦な地形と充実したサイクルインフラにより、自転車は市民だけでなく観光客にとっても最適な移動手段となっています。アムステルダムの魅力を存分に楽しむことができる、おすすめサイクリングルートを3つご紹介します。
アムステルダムの歴史ある運河、美術館、跳ね橋、花市場など、観光スポットのハイライトを巡るルートです。
アムステルダム中央駅をスタートし、下町情緒の漂うヨルダン地区を散策しつつ、アンネ・フランクの家や西教会へ。世界遺産に登録されている17世紀の運河地域では、ナインストリートでショッピングを楽しみ、ライツェ広場を経て、緑豊かなフォンデル公園へ。コンセルトヘボウ、アムステルダム市立美術館、ゴッホ美術館のあるミュージアム広場で広大な芝生の中の自転車道を走り、アムステルダム国立美術館の建物中央を貫くトンネルをくぐってアンティーク街へ。
1. コンセルトヘボウ 2. ゴッホ美術館 3. フォンデル公園 4. ライツェ広場
ここからは2つの分岐ルートをご紹介します。
①シンゲルの花市場とダム広場を巡る分岐ルート
へーレン運河で最も格式のあるエリア「黄金の屈曲」から、シンゲルの花市場、ムント塔を経て、スパイ広場のベギン会修道院へ。アムステルダム王宮や新教会のあるダム広場を通り、中央駅に戻ってゴール。
1. ベギン会修道院 2. シンゲルの花市場 3. ムント塔 4. へーレン運河の「黄金の屈曲」
②アムステルダム川とデ・ワレン地区を巡る分岐ルート
アムステルダム川を眺めながら、アムステルダムで唯一の木造の跳ね橋「マヘレの跳ね橋」を渡り、H'ART美術館、ワーテルロー広場の蚤の市、レンブラントの家へ。飾り窓地区にある17世紀の計量所、アムステルダム最古の建造物である旧教会を経て、中央駅に戻ってゴール。
1. H'ART美術館 2. マヘレの跳ね橋 3. アムステル川の眺め 4. ワーテルロー広場の蚤の市
オランダ黄金時代を代表する画家レンブラント・ファン・レイン(1606-69)は、1631年からその生涯を終えるまでの38年間をアムステルダムで過ごしました。レンブラントゆかりの地を巡りながら、その作品と生涯を辿ります。下記の番号は地図上の番号と対応しています。
2. 旧教会 レンブラントの妻サスキアが埋葬された教会
3. 計量所 『テュルプ博士の解剖学講義』の着想源となった外科医ギルドがあった建物
4. モンテルバーンス塔 レンブラントの素描やエッチングに頻繁に描かれた1516年建造の塔
5. レンブラントの家 1639年から1658年までのアトリエ兼住居で現在は博物館
6. ティボリ・ドーレン・アムステルダム・ホテル 『夜警』が最初に展示されていた火縄銃手組合の旧所在地
7. レンブラント広場 レンブラントの像が中央に立つ広場
11. アムステルダム国立美術館 『夜警』『ユダヤの花嫁』など世界最大級のレンブラント・コレクションを所蔵
15. レンブラント・エクスペリエンス 没入型デジタル技術でレンブラントの生涯を体感できる施設
16. レンブラントの終の棲家(ローゼングラハト184番地) 破産後のレンブラントが晩年を過ごした住居
17. 西教会 レンブラントと息子ティトゥス、後妻ヘンドリッキェが埋葬された教会
1.アムステルダム国立美術館 2.レンブラント広場 3.ティボリ・ドーレン・アムステルダム・ホテル 4.ホテルの塔時計の両脇には火縄銃手の像が立っている
アムステルダム東区を中心に、オーステルドックの港町情緒、NEMO科学博物館の屋上テラス展望、風車、動物園まで、多様な魅力が詰まったルートです。
オーステルドック港を眺めながら、見晴らしの良い屋上テラスがあるNEMO科学技術博物館、国立海洋博物館へ。19世紀の貿易倉庫を再利用した高級住宅地エントレポトドックを進み、デ・ゴイヤー風車へ。世界博物館、オーステル公園、1770年建造の城門「マイデル門」を巡り、ARTIS動物園、HORTUS植物園、ウェルトハイム公園を経て、ワーテルロー広場の蚤の市、レンブラントの家、1516年建造のモンテルバーンス塔へ。飾り窓地区とダム広場を散策し、中央駅に戻ってゴール。
1. 世界博物館 2. 国立海洋博物館 3. エントレポトドック 4. デ・ゴイヤー風車
アムステルダムでのサイクリングは、単なる移動手段を越えた、街そのものを肌で感じる旅です。世界遺産の運河沿いを颯爽と走り、路地裏を探検し、カフェや市場に立ち寄りながら、地元の人々と一緒に街の鼓動を感じてみてください。
※本記事に掲載したマップは、OpenStreetMapの地図データをもとに、ライターがサイクリングルートの情報を追加して作成したものです。