
ハワイと聞いて「チョコレート」を連想する方はあまり多くないかもしれません。しかし、ハワイはアメリカ国内で唯一チョコレートの原材料であるカカオの栽培に適した亜熱帯気候を持つ州であり、カカオを栽培する農家が増えてきています。今回は、その中でもハワイで唯一自家栽培したカカオを使って作ったチョコレートを販売する、オアフ島ノースショアの農場をご紹介します!
日系移民農家2軒が合併してできた「カフクファームズ」は、オアフ島北端の小さな町、カフクに位置する長い歴史を持つ大農場で、パパイヤやアップルバナナ、アボカド、ナスなど、主にオアフ島内に出荷されるフルーツや野菜を栽培しています。この農場は、敷地内をワゴンで巡る「グランドツアー」や、農場で採れた野菜やフルーツを使ったフード&ドリンクを提供する「ファームカフェ」で有名ですが、自家栽培したカカオを使って作るチョコレートを販売していることはまだあまり知られていません。
現在はこのようにカカオがたわわに実っていますが、植樹してから実際に実がなるまではおよそ8年かかったそう。カカオが実った後も、それを商業的に使用できるまでは試行錯誤の連続でした。カフクファームズでは現在、カカオの栽培と収穫、カカオの実の発酵と乾燥までの作業を行っていますが、チョコレートの製造自体はオアフ島内にある某人気チョコレート会社に依頼しているそうです。栽培から製造過程までの全てが地元で行われる、まさにメイド・イン・ハワイのチョコレートなのです。
写真提供=カフクファームズ
カフクファームズでは自家栽培したカカオを収穫後、まずはこのようにポッドを割って中の豆を取り出し、発酵させます。
写真提供=カフクファームズ
発酵作業の後は、このようにカカオを並べて乾燥させます。カカオの下処理はチョコレートの質や味を決める、非常に重要な作業だそうです。
写真提供=カフクファームズ
こちらが出来上がったチョコレートです。ダークチョコレートとミルクチョコレートの2種があります。カカオ栽培からチョコレートまで、全てがハワイ州、しかもオアフ島内で作られているので、安心して食べられるのもいいですよね。このチョコレートは今のところ小規模製造で、カフクファームズ以外では購入できないというのもレア感があり、チョコレート好きには大きな魅力です。
カフクファームズではチョコレートの他にも、「カカオニブ」や「ホットファッジ(チョコレートソース)」など、自家栽培のカカオを使った商品を数々開発・販売しています。そして農場内にあるコーヒーハウス「ココアハウス」では、アイスモカなど、このチョコレートソースを使った美味しいドリンクも楽しめます。
以上、珍しいハワイ産チョコレートについてお伝えしましたが、いかがでしたか? チョコレートが好きな方は、ハワイ旅行の際にぜひカフクファームズのハワイ産チョコレートを試してみてくださいね!
カフクファームズ
56-800 Kamehameha Hwy Kahuku, Hawaii 96731
営業時間:木曜日~月曜日 午前11時~午後4時
定休日:イースター(復活祭)、独立記念日、感謝祭、クリスマス、元日
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