
オアフ島には5つの植物園があります。ハワイ固有の植物や古来種の樹木はもちろん、ハワイ周辺地域からきたトロピカルでユニークな見た目の植物が多く繁茂しており熱帯の大自然を満喫できます。今回はその中でも3つの代表的な植物園をご紹介します。
コオラウ山脈が神々しくそびえ立つ
オアフ島・天国の海で有名なカネオヘ地区にあり、1982年に洪水防御のためアメリカ陸軍により設計・建設されたオアフ島最大の敷地面積となる植物園です。コオラウ山脈が間近にみえる絶景スポットとして近年では人気の観光スポットとなっています。
ホオマルヒアの"マルヒア"はハワイ語で荘厳さや静けさ、平和を意味します。その名通り園内に入った途端熱帯の素晴らしい風景は圧巻で、癒されます。初めて来園された方はまずはビジターセンターに行ってみてください。園内マップやスタッフの説明、民族植物学の展示などを利用するとより一層ハワイの植物、地形に興味が湧いてくるでしょう。
静かな湖畔の周遊散歩は格別
餌を持参すれば自由に餌付けができる
園内には大きな湖があり、餌を持参して魚に餌付けすることも可能です。貪欲な魚たちがたちまち寄ってくるので子どもにとても人気のアクティビティとなっています。釣り堀は現在閉鎖中ですが、2025年中にはオンラインでの事前予約が必要になる予定とのこと。
園内に咲くコスタス・ウッドソニーと呼ばれるショウガ科の多年草
入園の際は車のナンバーや乗車人数を知らせる必要があるなど管理も徹底しており、植物園内の草花は美しく整備され自然に対する敬意を感じることができます。許可を取れば週末はキャンプができ閉園後の植物園を静かに満喫することもできるのでおすすめです。
緑が濃く、生命力の強さが感じられるワヒアワ植物園の熱帯植物
標高が高く、オアフ島で唯一桜が咲くエリアとして知られるワヒアワタウン。この植物園には比較的涼しい環境が必要な熱帯植物が多くコレクションされています。雨も多い場所であるので、とてもしっとりした雰囲気があります。
入り口付近には迫力ある竹が生い茂る
ハワイでは古くから竹を楽器や建材などに使用している
ハワイアンデザインにもよく描かれるヘリコニア、ハープウやロウヤシなどインパクトのある植物が多く生い茂っています。またハワイ語でオヘとは竹のこと。東南アジアが原産のダイサンチクの変種とも言われる黄金色の竹が園内中央部に美しく束になってそびえているのは魅力的。よく見ると緑色のストライプがまた美しい!
小道にわくわくする
珍しいモンステラの実
斑点模様の葉っぱが特徴のベゴニア・マクラータ
植物園内は高低差がかなりあり迷路のような細い通路が続きます。散策路と植物との距離がかなり近いので自分だけの小さな発見ができる楽しみも。2月に来園した際には雨にも関わらずたくさんのカラフルな花が咲いており、10種類以上の鳥にも遭遇できました。季節によって楽しみ方も様々で1周1.4kmのこじんまりとしたこの植物園は穴場です。
フォスター植物園の温室。絶滅危惧種ショクダイオオコンニャクがある
ダウンタウン山側に位置するホノルル最古の植物園。1850年代ドイツ人医師であり植物学者であるウィリアム・ヒルブラント氏がカラマ王妃(カメハメハ3世の妻)から借りた土地に樹木を植えたことが始まりで、その後所有者がフォスター夫妻に代わり1931年にフォスター植物園として一般公開されました。マノアにある有名なライアン植物園のライアン博士もこのフォスター植物園の繁栄を後押ししています。
キャノンボールツリーの花
悪臭を放つことで有名
モンキーポッドやバニアンツリーなどをはじめ、ホノルル市が指定する保存樹が多いのが特徴で、1万種類以上もの熱帯植物が存在しています。毎年6月ごろにはシルクコットンツリーにふわふわの綿毛がつき、雪が積もるように地面が白くなるのも見所です。また幹や枝に直接花を咲かせ実をつけるキャノンボールツリーはとてもユニークな見た目で独特な存在感があります。直径20cmくらいになるキャノン=砲丸の中はドリアンのような悪臭を放つとか。
園内至るところに日本との関わりが見受けられる
木陰がちょうど良く散歩に最適
神奈川県知事より寄贈された鎌倉のミニ大仏様がいることでも有名。これは日本人移民100周年を記念したものだそう。また毎年2~5月はハワイトリエンナーレの会場としても解放され、モダンアートが園内で楽しめます。2025年から無料ガイドツアー(英語)が再開したので利用してみるのもおすすめです。入園料大人$5(6-12歳$3)。
※掲載の情報は変更となる場合があります。