
ハワイ旅行で何を体験、経験したいですか?
有名な観光スポット、オーシャンアクティビティ、ハワイの大自然、ローカルフード、お買い物。様々ありますよね。その中でも特別な思い出の一つとなりそうなのが、ハワイで出会える野生動物の存在です。
現在ハワイでは気候変動や海洋汚染、人口増加など様々な理由で積極的に保護をしないと絶滅してしまう可能性のある野生動物が少なくありません。今回はハワイ・オアフ島で出会える野生動物を知っていただき、実際ハワイにいらした際に特別な体験ができるように保全活動に関してもお見知りおきいただけると嬉しいです。
ハナウマ湾に横たわるハワイアンモンクシール
観光客の方が多いワイキキでも見かけるハワイアンモンクシール(アザラシ)。絶滅が危惧されている海洋性哺乳動物に指定されており、アメリカ海洋大気庁の保護活動やハワイローカルの保護団体により徹底した保全活動がされつつも現在ハワイの近海で約1,500頭前後しか生存していません。ハワイ州としても観光客へのマナー啓発や負傷した生態の救助などを行い、州法や連邦法に基づいた規制も行っています。推奨される観察距離は15mとされていますので、ビーチで横たわるハワイアンモンクシールをみかけたら専門機関に連絡をし、規則を守って可愛い生態を観察してみてください。
ワイキキ水族館でも観察することできる(現在一時閉鎖中)
カウアイ島にはこんな看板も
ハワイ州の州鳥にも指定されている雁(かり)のようなハワイ固有種の鳥です。オアフ島ではホノルル動物園でのみ観察することができます。他島ではいまだに生息が観測されています。以前はネズミ駆除のために放たれたマングースの影響で数が急激に減ってしまい、自然下では一時絶滅、その後飼育により個体が急増し現在に至ります。ネーネーという鳴き声からその名前が付いたとされており、その逞しい声から分かるように最大2kgくらいにもなる大きな鳥です。カウアイ島ワイメア渓谷付近など、多く生息が観測されている地域に行かれる際は、運転に気をつけてください。
ホノルル動物園で飼育されているネネ
オアフ島ノースショア付近で遭遇した海亀
ハワイ旅行に来て最も出会う確率の高い海亀。ハワイでは海の守り神として知られ、偶然出会えたら幸運という言い伝えがあります。アラモアナやワイキキの人が多いビーチでも見かけることができますが、海中で出会うことも多いかもしれません。とてもデリケートで警戒心が強い特徴があるので、最低3mの距離を保って観察してください。
アイエアループトレイルにて野豚ファミリーに遭遇
他にもホノルル市の鳥シロアジサシ(ハワイ語:マヌオクー)や美しい赤い鳥ベニハワイミツスイ(ハワイ語:イイウィ)なども希少な動物として知られています。前者はワイキキ周辺やイオラニ宮殿の中庭などに生息し、生息が確認された木に青いロープが巻かれているのが目印になりますのでぜひ探してみてください。固有哺乳類や鳥類など以外にも、ここには紹介できていないハワイ固有種の貝なども多くあります。お土産にと気軽に持ち帰ることのないようにしていただくと幸いです。