イギリスの海が見える絶景!セブンシスターズを歩く

海外現地ライター便り
2025年02月14日
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日本と同じ島国であるイギリスには海岸線が造る絶景が多数あります。中でも、ロンドンからアクセスがよく、イギリスで一番美しい崖と呼ばれているセブンシスターズについてご紹介したいと思います。

セブンシスターズとは?

セブンシスターズとは

セブンシスターズとは、イングランド南部に位置するイースト・サセックス州の海岸にある高さ200mほどの崖で、イングランドで最も美しい崖と言われています。白亜チョーク(石灰石)が主成分のためもろく、長い年月をかけて波や風などの浸食を受けてできた海岸崖で、横並びに並ぶ7つの崖を7人の姉妹に見立てたことから「セブンシスターズ」と呼ばれているそうです。(現在は、崖が8つとなっておりセブンではないところも面白いですよね)

セブンシスターズへのアクセス

セブンシスターズへのアクセス

セブンシスターズを訪れる際にはロンドン・ビクトリア駅などから電車で約1時間半のイーストボーン、もしくはシーフォードへまず行き、そこからは足に自信のある人は徒歩で、時間に余裕のない場合やもっと気軽にという人は海岸線シーフォードとイーストボーン間を定期的に走っているバス12番、もしくは13番を使うのが便利です。

おすすめはシーフォードからイーストボーンまで22.5km歩ききる!

歩きはじめてまもなく遠くに見えるセブンシスターズの白い崖肌 歩きはじめてまもなく遠くに見えるセブンシスターズの白い崖肌

ロンドンから日帰りで楽しめるシーフォードからイーストボーンまでの22kmをセブンシスターズの崖の上を歩ききるコースはとても有名で、イギリス人からも大変人気が高いハイキングコースです。

シーフォード、イーストボーンともにロンドンからの電車でのアクセスがよく、1時間半かつ通勤圏ということで本数も豊富にあります。どちらもスタートにすることもできますが、シーフォード出発の方が有名なセブンシススターズの崖の全貌が見えている時間が長いためシーフォード出発をおすすめします。シーフォード駅自体がほぼ海沿いにあるため、駅を出て右に進むとすぐにビーチフロントへ出ることができ、そこからはとにかく海沿いを22km歩くコースでほぼ迷う心配もありません。

セブンシスターズの西側のスタート地点に到着 セブンシスターズの西側のスタート地点に到着

崖を登ったり下りたりと約200mの高低差があるため多少の覚悟は必要ですが、足場は悪くなく、段差なども少ないため足への負担はさほど大きくありません。また、本当に息をのむ絶景が終始広がっているためテンションが爆上がりで、写真を撮ったりしていると楽しく歩くことができます。(とは言え、5~6時間ほどはかかりますので十分な飲み物や食料を携帯しておくことをおすすめします)

ゴール地点のイーストボーンの海岸沿いにはフィッシュ&チップスのお店も多数 ゴール地点のイーストボーンの海岸沿いにはフィッシュ&チップスのお店も多数

とにかく真っ白な崖と、海と空の青さのコントラストが圧巻の景色で、人生観が変わるかもしれない一日が過ごせます。歩くのが苦でない人や、絶景、自然を楽しみたい人にはぜひおすすめしたいです。

セブンシスターズを楽しむための注意点

セブンシスターズの西側には浅瀬のビーチが広がっている セブンシスターズの西側には浅瀬のビーチが広がっている

イギリスのビーチは砂ではなく小石が多い イギリスのビーチは砂ではなく小石が多い

石灰石が主成分のイギリスの海岸線にある崖に共通していることは、もろいのでいつ崩れるか分からないという危険が隣り合わせということです。セブンシスターズの一部も2022年の2月に大きく崩壊しニュースになっていました。そのため、崖の真下はなるべく避けることはもちろん、崖の上を歩いている際はできるだけ崖ぎりぎりを歩いたりのぞき込んだりということは避けましょう。また、木や建物などが少ないので、雨や風の強い日は長い距離を歩くことは避け、バスなどを上手に利用することをおすすめします。

同様に、天気の良い場合も日差しがものすごく強く、木など遮ってくれるものもないので、帽子など日焼け止め対策と、また十分な飲み物を必ず携帯しましょう。風が強いことが多いので日傘を含め傘があまり使いやすくないため、急な雨に備えて防水のものも携帯しておくとよいでしょう。暖かい季節の場合は、浅瀬のビーチ(といっても小石ですが)で裸足になると気持ちのよいものです。小さなタオルなども役立ちます。

崖の上をひとつひとつ歩いてイーストボーンを目指す 崖の上をひとつひとつ歩いてイーストボーンを目指す

イギリスでもっとも人気の日帰りハイキングのひとつと言えるセブンシスターズを歩けば、白い崖、イギリスらしい丘陵地帯、ヨーロッパへ繋がる海を見ながらの思い出以上の何かが得られるかもしれません。

文・写真=フレッチャー愛