マデイラ諸島は、リスボンの南西約1000kmの大西洋上にあり、マデイラ島はその最大の島。ここには氷河期以前、4000万年前~1500万年前ころに南ヨーロッパに広く分布していた照葉樹の原生林が残されている。現在では、アゾレス諸島(ポルトガル)、カナリア諸島(スペイン)ゴメラ島内のガラホナイ国立公園など、わずかなエリアにしか残されていない貴重な存在だ。島内のマデイラ自然公園270平方kmのうち、150平方kmが世界遺産に登録されている。登録年は1999年。この島の照葉樹林は、生態系の多様性や環境の保全、水の循環のバランスを整えるといった重要な役割を果たしている。その貴重な自然が残されたマデイラ島では、76種の固有の維管束植物、多数の固有の無脊椎動物、マデイラローレル(照葉樹)鳩を含む2種の固有の鳥などが確認されている。