スウェーデン中部、ダーラナ地方にあるファールンは、13世紀から続く銅生産地として知られ、17世紀には世界の銅生産量の3分の2を占める世界最大の銅生産地だった。多くの歴史的建造物が残るファールンは17世紀に設計された町で、かつてはダーラナ地方の中心地であり、この地方全域に居住した多くの住民が残した産業用地やその伝統が当時の様子そのままに残されている。鉱石の巻き上げ施設や精錬施設、鉱山労働者や経営者の街並みは、王国を支えた大銅山の全盛期の姿を今に伝えている。街の西側には、1687年に大崩落を起こした坑道の跡で、直径400m、深さ100mの巨大な穴が地表に開いている。坑内には落盤の跡や亡くなった人の墓標、運搬用に使役された馬の通路などが残っている。鉱山内部はガイドツアーで見学することができる。また、採掘に使用された道具を展示している鉱山博物館もある。鉱山は1992年に廃坑になったが、2001年、世界文化遺産に登録された。