クロアチア西部のポレッチにはビザンチン様式の聖堂建築が多く残り、キリスト教が伝わった4世紀ごろに初期のエウフラシウス聖堂が誕生した。現在の聖堂はエウフラシウス司教の時代である6世紀ごろに建設されたもので、八角形の洗礼堂、鐘楼、柱廊で囲まれた中庭、大司教の邸宅、奉納礼拝堂からなる複合施設の一部。聖堂内の壁に施された黄金に輝くモザイク装飾は特に美しく、ビザンチン様式の傑作ともいわれる。アーチ上部には本をもつキリストと十二使徒、アーチ細部には神の羊と女性殉教者たちのメダル、後陣上部のドームには幼いキリストを膝に乗せた聖母マリア、天蓋には受胎告知と聖母マリアの訪問場面などが装飾されており目を引く。1997年に世界遺産に登録された。