ジョージアの首都トビリシの北西約20km、ムトクヴァリ川とアラグヴィ川の合流する場所にあるムツヘタは、かつて東グルジアにあったイベリア王国の首都。交易ルートの要衝の地で、ローマ帝国やペルシャ、シリア、ビザンチンなどの影響を受けながら独自の伝統文化を発展させた。6世紀にトビリシに首都が移転してからも、文化的、宗教的な中心の役割を持ち続けた。ムツヘタの教会建築は中世コーカサス地方の宗教建築の代表的なもので、6世紀に建てられたジュヴァリ修道院、グルジア最古といわれるスヴェティツホヴェリ大聖堂、サムタヴロ修道院の3か所が世界遺産登録されている。かつてのグルジア王国の高い文化と芸術性を今に伝えている。