イメージ

top

ワールドカップ欧州遠征スタートです

新年あけまして、おめでとう御座います。
JTBコミュニケーションズ、パラ・アルペンスキー競技の小池です。

本年も、「JTBスポーツ」をパラ競技を通じてさらに認知を広めるべく邁進して参りますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします!!

イメージ

さて、パラアルペンスキー代表合宿の10月第1次オーストリア合宿、11月第2次カナダ合宿を経て、今回は欧州4カ国4会場にて開催されます今期のワールドカップ前半戦、計11試合に出場のため、再び欧州に参りました。

イメージ

スキー用具サービスマン兼コーチの白井氏と

ワールドカップですが、毎年1月から3月にかけて、欧州と北米を中心に開催されます。 4年に一度のパラリンピックに繋げるため、毎年国際ポイントを獲得する必要があり、その主要大会がワールドカップとなります。

欧州も日本同様、深刻な雪不足で、特に標高2000m以下のスキー場が壊滅的です。 恐らく急な大会中止や会場の変更、種目の変更や、試合コース以外に雪が無くフリー練習ができない等々、色々な事態が予想されます。

ただ、どんな状況になっても皆条件は一緒ですし、自然相手の競技でもありますので、心に余裕を持って望んでいきたいと思います。

今回の大会日程は以下の通りです。

・WC1戦目 1/14-16
オーストリア南東部 Abtenou (SG、SC 計3試合)

・WC2戦目 1/18-19
イタリア北東部 Tarbisio (GS、SL 計2試合)

・WC3戦目 1/21-23 
スイス 南東部 St Moritz 2 (SL 計2試合)

・WC4戦目 1/25-29
フランス 中東部 Tignes (SG、DH 計4試合)

<アルペンスキーの種目>
技術系種目と呼ばれる、回転(SL)、大回転(GS)
高速系種目のスーパー大回転(SG)、滑降(DH)
技術系のSLと高速系種目を行う複合種目の,計5種目からなる。

スーパー大回転で80km/h前後、滑降は最大130km/hにも達する。

大会は、選手7名(立位選手2名、車イス選手5名)、スタッフ6名(コーチ4名、理学療法士1名、用具のメカニック1名)体制での遠征となります。

今回は移動が多く、ワゴン車3台に分かれ都度500km前後の移動となりますので、少しでも疲労軽減のため、骨盤周辺を支える座シート、背シートを持ち込んでみています。

大会まではオーストリアのマトライスキー場で調整の練習をしていきます。

試合ですが、現在私の持ち得る技術、戦略で各会場の雪質やコースを攻略し、今期の課題である”姿勢の改善”を着実に進めつつ、全力で優勝を狙っていきます。

イメージ

座位選手の搭乗の様子

座位選手は搭乗直前に機内用の狭い車イスに乗り換えます。
ここ最近、2020東京に向けてマニュアル化されているのか、成田空港でもより安全が徹底されていると感じます。
(※写真は欧州での乗り継ぎ便)

イメージ

座位選手も自分でカートを押します

イメージ

スキー18個、バッグ45個の大荷物のため、都度引越しのようです

それでは、怪我に注意しつつ、頂点目指してチーム一丸となって戦って参ります。
以上、欧州WC遠征出発の報告レポートでした。


★What`s 障がい者アルペンスキー★

<アルペンスキーの魅力>

欧州で20世紀初頭に発祥したアルペンスキー。

「冬のF1」と呼ばれ、健常者アルペンスキーは毎年10月~3月まで欧州、北米各地で開催される人気競技。 特に1月中旬~2月に行われる歴史あるクラシックレースでは、延べ20万人もの観客を集めるほど。

障がい者アルペンスキーも、毎年開催のワールドカップが北半球中心に20試合ほど開催され、年間チャンピオン、種目別チャンピオンも表彰されます。

2年に一度の世界選手権、4年に一度のパラリンピックは五輪と同じスケジュールとなり、前述の通り、上位大会に進むには規定の国際ポイントが必要となります。


JTBコミュニケーションズ
小池 岳太

関連記事