佐世保の港町 ©SASEBO
佐世保の港町 ©SASEBO

佐世保・軍港グルメ

にほんグルメ探訪
2026年09月30日
カテゴリー
国内旅行
旅行記

歴史ある建築物が異国情緒のある街並みに溶け込む佐世保。現在は長崎県の第二都市として知られるこの町も、江戸時代には人口4000人ほどの小さな村だった。町が大きく動き始めたのは、明治22年(1889年)のこと。旧海軍の鎮守府が設置されると、都市基盤も整備され軍港の町として急速に発展していった。また、戦後も海上自衛隊佐世保基地および在日米海軍佐世保基地が所在している。

鯨瀬ターミナル フェリー港周辺イメージ 鯨瀬ターミナル フェリー港周辺イメージ ©SASEBO

海軍都市として発達し、またアメリカの文化が混在する佐世保では独自の文化が育まれてきた。特にさまざまな国を巡ってきた海軍がもたらした料理は佐世保に広がり、名物として多くの人に知られるようになった。

「海軍さんのビーフシチュー」 「海軍さんのビーフシチュー」 ©SASEBO

ビーフシチューは、鎮守府の第7代司令長官を務めた東郷平八郎がイギリス留学中に出会い日本に持ち込んだというメニューだ。明治時代の海軍レシピ本「海軍割烹術参考書」にも「シチュードビーフ」の名前で作り方が掲載されている。平成に入って「海軍割烹術参考書」をもとに、市内のホテルレストランや老舗洋食店などがアレンジを加えて作るようになり、「海軍さんのビーフシチュー」の愛称で提供されるようになった。ベースは牛骨スープやデミグラスソース、牛すね肉など、店によってさまざま。味わいは店ごとにまったく異なるため、食べ比べを楽しむのもおすすめだ。

「海軍さんの入港ぜんざい」 「海軍さんの入港ぜんざい」 ©SASEBO

旧海軍時代、長期航海から無事に母港に帰ったお祝いとして、入港日の前日に「ぜんざい」が振舞われていた。当時はとても高価だった砂糖や小豆を使用した「ぜんざい」は、長期航海を労う特別な料理で、乗員たちにも大変喜ばれていたという。「ぜんざい」は現在の海上自衛隊にも受け継がれ、今も乗員たちの疲れを癒し、無事の帰還を祝っているという。佐世保市内の飲食店では「海軍さんの入港ぜんざい」を提供している。たい焼きや白玉を添えるなど店ごとにアレンジがあり、甘さもさまざま。佐世保名物の一つとなっている。

「海上自衛隊カレー」 「海上自衛隊カレー」写真提供=佐世保商工会議所 ※写真はイメージです

軍港のまち佐世保では、海上自衛隊、陸上自衛隊、海上保安部のカレーを市内飲食店がレシピを元に再現する「させぼ自衛隊グルメ」を開催。25部隊それぞれのカレーを、市内25店舗がレシピをもとに再現して提供している。
「海上自衛隊カレー」は、独創的で工夫をこらした艦船ごとの味が楽しめるのも魅力だ。全部で23種類あり、使用している素材もビーフやチキン、ポークなど種類もさまざま。それぞれの給養員たちが磨き続けた味を存分に楽しむことができる。

「海上保安部カレー」 「海上保安部カレー」写真提供=佐世保商工会議所 ※写真はイメージです

海上保安部カレーは、玉ネギ・人参などの野菜とバナナ・りんご・白桃などの果物、赤ワインに漬けた豚肉をじっくり煮込んだフルーティーなポークカレー。味噌やチョコレートをかくし味にした深い味わいで、昭和23年(1948年)の海上保安庁創設当時から食べられていたといわれる。

「水陸機動団カレー」写真提供=佐世保商工会議所 ※写真はイメージです 「水陸機動団カレー」写真提供=佐世保商工会議所 ※写真はイメージです

「水陸機動団カレー」は、こだわりのブイヨン(だし)を使用。玉ネギをアメ色になるまで炒め、直火焼きしたスパイスでほろ苦い味わいに仕上がっている。エビフライは水陸両用車、鶏のから揚げは相浦の愛宕山、カレールーは海、ご飯は陸をイメージ。味、ボリュームともに満点の大人気のメニューだ。

レモンステーキ レモンステーキ ©SASEBO

その他、戦後に米海軍基地が置かれ、アメリカ文化がもたらされたことで生まれた料理も。ボリュームたっぷりのアメリカンステーキを、薄切りの牛肉を使い和風にアレンジした「レモンステーキ」や1950年頃、米海軍基地から直接レシピを聞いて作ったといわれる「佐世保バーガー」などは、佐世保を代表する料理となっている。
軍港として歴史を紡いできた佐世保。ここで味わう料理には、海外を思わせるワクワク感や遊び心はもちろん、人の心を癒す優しさや温かさが息づいている。

佐世保バーガー 佐世保バーガー ©SASEBO


協力=(公財)佐世保観光コンベンション協会、佐世保商工会議所 文=磯崎比呂美

JTBでは2026年10月1日から2027年3月31日まで国内旅行キャンペーン「日本の旬 九州」を開催!
詳しくはこちら

「JTB旅カードを持って九州へ行こう!」キャンペーン開催!
詳しくはこちら

JTBの国内旅行はこちら

このページのトップへ