ブレア城
ブレア城

スコットランドの白亜の城 ブレア城

海外現地ライター便り
2026年06月15日
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海外旅行
旅行記

ブレア城は、スコットランドのハイランド中部のパースシャー地方にある美しい白亜の城です。スコットランドには2,000以上の城がありますが、そのほとんどは、元は要塞であったため石造りの城です。しかし、ブレア城は、最初から居住用として建てられた優雅な城です。

ブレア城は、年間10数万人が訪れる、スコットランドで最も多くの人が訪れる個人宅の一つとして頻繁に挙げられます。城や庭園の美しさもさることながら、陶器や絵画、武器などのコレクションが有名です。ブレア城は1936年に一般公開が始まり、現在は、城内の120以上の部屋のうち約30の部屋が展示室となっています。

城を中心とするアソール・エステートは、城の周りに広がる丘陵地帯、森林地帯、田園地帯を含む12,000エーカー(485平方メートル、東京都の1/4)もの広大な土地を所有しています。その広大な敷地内には、スコットランドの動物の赤鹿やハイランド牛が飼われています。そして、森林地帯には赤リスなどの様々な野生動物も生息しているので、スコットランドの美しい自然も満喫できます。


1. ブレア城の歴史

庭からのお城の景観 庭からのお城の景観

ブレア城は13世紀中頃に建てられたタワーハウスを起源として、17世紀からスコットランドの有力氏族のマレー氏族のアソール公爵家の居城となりました。1844年にはヴィクトリア女王と夫のアルバート公が、1921年には皇太子時代の昭和天皇が、また今上天皇が皇太子時代に滞在されました。

城には、ヨーロッパで唯一の合法的な私兵を持つことが許されているアソール公爵の私兵・アソールハイランダーズが駐屯しています。現在の12代アソール公爵は、南アフリカに住んでいますが、公爵家の家族が今でも城に住んでいるそうです。


2. ブレア城

城とその敷地についてご紹介します。

2.1 城へ続く長い並木道

城へ続く並木道 城へ続く並木道

ブレア城は、門から城まで長い並木道が続いています。

ハイランド牛 ハイランド牛

長い並木道の横の牧草地には、ハイランド牛が飼われています。ハイランド牛を見ると、いかにもスコットランドに来た気分がしてきます。

並木道から見たお城 並木道から見たお城

並木道の最後の左側に白い城が見えてきます。

バグパイパー バグパイパー

夏の間はバグパイプの演奏が城の前で毎時間あります。バグパイプの音が聞こえてくると、また気分が盛り上がります。

2.2 城

2.2.1 入口ホール(Entrance Hall)

エントランスホール エントランスホール

暖炉があり、木の壁に盾、銃剣付先込式の歩兵銃や剣がたくさん飾られている大きなホールです。入り口では写真撮影は禁止されていますが、2階からは写真撮影してもいいそうです。

2.2.2 ダイニングルーム(Dining Room)

ダイニングホール ダイニングホール

壁に見事な石膏の彫刻が施されています。いかにも貴族の屋敷らしい大きなテーブルの上にはディナーセットが置かれています。

2.2.3 応接室(Drawing Room)

応接室 応接室

応接室の天井はスコットランドの中で最も素晴らしいものの一つと言われているそうです。ルイ16世様式の金箔装飾が施された椅子や第3代公爵夫人とその家族による刺繍入りのカバー付き長椅子などが置かれています。

2.2.4 タぺストリーの部屋(The Tapestry Room)

タペストリーの部屋 タペストリーの部屋

飾られているタペストリーは、ピューリタン革命を指導し、イギリスに共和政制を実現したクロムウェルによって売却されたチャールズ1世の所有物だったものです。パリで発見され、初代公爵によって購入された後、ブレア城に運ばれたとされます。

2.2.5 舞踏室(The Ball Room)

舞踏室 舞踏室

第7代公爵の依頼により、アソール・ハイランダーズのために造られた舞踏室だそうです。天井が見事で、舞台上の壁一面に飾られた鹿の角が、狩猟の歴史を感じさせます。

2.2.6 階段

階段 階段

2階に上がる階段には、一族の肖像画がたくさん飾られていています。

2.2.7 陶器の部屋

陶器の部屋 陶器の部屋

陶器の収納された部屋がありました。日本の伊万里焼なども含むたくさんの陶器には圧倒されます。

2.2.8 廊下

廊下の鹿の角 廊下の鹿の角

最後に通る廊下にも鹿の角が左右に飾られていました。


3. お城の外

赤鹿 赤鹿

場内の敷地には赤鹿が飼われ、餌付けの時間があります。赤鹿の雄は、立派な角を持ち、スコットランドのハイランドの象徴動物の1つです。


4. 散歩道

川沿いの散歩道 川沿いの散歩道

アソール・エステートには、お城やその庭の周りに丘陵地帯、森林地帯、田園地帯を含む広大な土地が広がっていて、森林地帯の中には、散歩道がいくつかあります。

きのこ きのこ

背の高い松が茂る森の中にある川沿いの散歩道は、秋に訪れたときは、松の香りがすごくまさに森林浴ができました。たくさんのキノコが生えていて、きのこ狩りに訪れている人も多くいました。その中には、赤リスの散歩道があり、散策すると赤リスに会えるかもしれません。


5. ブレア城への行き方

エジンバラから最寄り駅のブレア・アソール駅までは、直接電車で行くことができます。所要時間は2時間程度です。ブレア・アソール駅からブレア城は徒歩5分ほどです。


6. 最後に

スコットランドを旅行するとたくさんの城があるので、どの城を訪れるか迷う方も多いと思います。
ブレア城は、優美な城で、スコットランドの優雅な貴族の生活を垣間見ることができることが特徴です。また、ブレア城のあるパース地方では、ハイランドの険しい風景とは違い、緑深い美しい景色を楽しむことができます。
エディンバラからも比較的近く、電車で訪れることができますので、時間がある時にはぜひ訪れてみてください。

ブレア城(Blair Castle)
住所:Blair Atholl, Pitlochry, Perth and Kinross, PH18 5TL

文・写真=Sachiko

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