白神山地
白神山地

新緑の白神山地を歩く

季節を感じる日本の旅
2026年04月30日
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国内旅行
旅行記

6月、青々とした若葉が茂るブナ林の中を歩く。静かで清らかな世界。ここが動植物のサンクチュアリといわれる白神山地だ。歩くほどに、そして呼吸するほどに、心も体も軽くなっていく。
白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部に広がる山地帯で、その広さは1300km2。世界最大級の原始的なブナ林が分布し、自然の生態系がありのままの姿で育まれていることから、平成5年(1993年)には中心的地域である約170km2が、日本で初めてユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録された。

十二湖 十二湖

白神山地には、さまざまな散策ルートや登山ルートがある。中でも代表的なルートといわれるのが「十二湖散策コース」だ。所要1時間30分ほど、高低差もそれほど大きくないので気軽に体験できるので、初心者にもおすすめだ。
十二湖とは、白神山地西麓の広大なブナの森に点在する33湖沼群のこと。崩山から眺めると12の湖沼が見えたことからその名で呼ばれるようになった。周囲を取り囲む十二湖の森は、津軽国定公園と自然休養林に指定され、湖沼めぐりが楽しめる散策コースがめぐらされている。

青池 青池

スタートは、十二湖最奥に位置する森の物産館「キョロロ」から。ブナやミズナラなど、広葉樹の原生林に囲まれた鶏頭場(けとば)の池を眺めながら10分ほど歩くと青池へとたどりつく。青池はこのコースの一番の見どころだ。
その名のとおり、コバルトブルーに輝く水面には周囲の木々が映り、幻想的な空気に包まれる。季節や時間帯、天気などの条件によって、色合いが変わるといわれるので、鮮やかな青色を見るには、晴れた日の昼間に訪れたい。

ブナ自然林 ブナ自然林

青池を後に、500mほど続く散策路、ブナ自然林の中を歩く。背の高いブナの木に囲まれとても気持ちがいい。また、長い年月をかけて積み重なった腐葉土が作り出す散策路も、ふかふかと柔らかく歩きやすい。野鳥の声を聴き、手つかずの自然の息吹を感じながら、自分のペースで散策を楽しむといいだろう。

沸壺の池 沸壺の池

しばらく歩くと沸壺(わきつぼ)の池が現れる。青森県の名水にも認定されている湧き水が流れ込む沸壺の池は青池に匹敵する透明度をもち、水面は青く輝いている。沸壺の池には展望台があり、上から見下ろすことができる。
沸壺の池からは、少し足を延ばしてカツラやブナの巨木を見たり、落口の池の畔にあるベンチで休憩したり、思い思いの時間を楽しみ、スタート地点の「キョロロ」へと戻る。

マザーツリー マザーツリー

白神山地には他にも、自然環境を手軽に体感できる散策コースや、所要時間が5時間以上かかるような本格的な登山コースなどもあるので、時間と体力に合わせて、白神山地の魅力を堪能しよう。
季節によってさまざまな表情が楽しめる白神山地。いつ訪れても楽しいが、植物たちの元気なエネルギーが満ちている新緑の時期は、気持ちのよい散策や登山を楽しもうと毎年多くの人が訪れる。

白神山地の奥にある、沼の風景 白神山地の奥にある、沼の風景

協力・写真=深浦町観光課 写真=青森県及び公益社団法人青森県観光国際交流機構 文=磯崎比呂美
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