
フランスといえばグルメの国。おいしいフランス料理を旅行の目的にしている人も多いのではないでしょうか。
パリに星の数ほどあるレストランのなかでも、今回は「安くておいしい」と評判の「プチ・ブイヨン・ファラモン」をご紹介します。行列嫌いといわれるフランス人が長い列を作るほど人気のプチ・ブイヨン・ファラモン。「パリで行きたいレストランリスト」に、ぜひ加えたいお店ですよ。
みなさんは「ブイヨン」をご存じでしょうか?ブイヨンとは、19世紀にパリで大人気だった大衆食堂のこと。「早く、安く、お腹いっぱいに」をモットーに、労働者に向けて作られたレストランです。最盛期には200軒ほどのブイヨンが存在したそうですが、時代の流れとともに人気は衰え、20世紀の終わり頃にはほとんどのブイヨンが消えていきました。
それが最近になってブイヨンの人気が再燃、現代版のブイヨンが増えているんです。「早く、安く、お腹いっぱいに」という古き良き精神は忘れておらず、どこのブイヨンも毎日行列ができるほどの人気。パリに行ったら一度はブイヨンに立ち寄りたいですね。
歴史を感じる店内
プチ・ブイヨン・ファラモンは、パリの中心地レ・アール地区にあるブイヨンです。この場所にお店を開いたのは1879年で、140年以上の長い歴史を持ちます。店内は、1900年のパリ万博の際に改装されており、壁や梁の華やかな絵が特徴的。赤いベルベットの座席や、鏡張りの壁もベル・エポックと呼ばれた時代のパリを思い起こさせる空間です。
カラフルな装飾が華やかな個室
そんなプチ・ブイヨン・ファラモンで味わえるのは、フランスの伝統的な料理。開業一族がノルマンディーの出身であることから、カーン風トリップが名物です。カーンはノルマンディー地方にある都市で、トリップとは牛の胃や腸のこと。トリップを野菜や香辛料と一緒に煮込んで作られます。私はまだ食べたことがないのですが、弾力があって噛むほどに味が滲み出てくるのだそう。いつか食べてみたいと思っています。
プチ・ブイヨン・ファラモンの最大の魅力は、なんといってもリーズナブルな値段でフランスの伝統料理が食べられること! 前菜には、定番の「ウフ・ミモザ」が2.9ユーロ、「エスカルゴ」が8.9ユーロ、「テリーヌ」が4.5ユーロなど、どれも他のレストランではありえない値段でメニューに並びます。
おすすめの前菜、オス・ア・モワル
そのなかでも私のおすすめは、「オス・ア・モワル」7ユーロ。オス・ア・モワルは牛の骨髄で、骨ごとお皿に乗ってでてくるインパクトのある料理です。脂っこく感じる人も多いようですが、これがバゲットとよくあってとてもおいしいんです。日本ではなかなかお目にかかれない珍しい料理なので、ぜひ一度食べてみてくださいね。
メイン料理のステーキのフリット添え
メイン料理は、「シュークルート」12.8ユーロ、「アヴェロン風ソーセージ」11.2ユーロ、「ステーキのフリット添え」12.4ユーロなどなど。どれも15ユーロ以下というのがすごい! シュークルートはアルザス地方の名物で、アヴェロン風ソーセージのアヴェロンとはピレネー地方にある街です。フランス各地の料理が食べられるのもいいですよね。
デザートのティラミス
デザートは、「クレームブリュレ」が3.5ユーロ、「ババ・オ・ラム」が6.2ユーロ、「チョコレートムース」が5ユーロなど、こちらももちろんリーズナブルです。どれもフランスの定番スイーツばかりなので迷ってしまいますよ。 それぞれの料理の量は控えめなので、前菜・メイン・デザートと3品注文するのがおすすめです。
私の場合、たいていのレストランでは「前菜・メイン」または「メイン・デザート」の2品だけでお腹いっぱいになりますが、プチ・ブイヨン・ファラモンは「前菜・メイン・デザート」と3品食べてちょうどくらいの控えめな量です。たくさん食べる人なら、さらにチーズを追加しても余裕かもしれません。
前菜、メイン、デザートと3品しっかり食べても30ユーロでお釣りがくるなんて、フランスのレストランではほとんどありえない価格です。これは、早く、安く、お腹いっぱい食べられる、をモットーとするブイヨンならでは。パリ旅行の際はぜひ行ってみてくださいね。
※掲載の情報は変更となる場合があります。
JTBの海外旅行はこちら