ユトレヒトにあるシュレーダー邸は、建築家ヘリット・トマス・リートフェルトが銀行家の未亡人シュレーダー夫人の依頼を受けて設計した邸宅である。現代建築にも通ずる先進的な設計は、1920年代には斬新すぎるデザインとして当時の人々を驚かせた。リートフェルトは20世紀初頭のオランダで起こった芸術運動「デ・スティル」の中心人物。その様式は垂直と水平を重視するもので、シンプルな線や面、色によって構成されるのが特徴だ。また、シュレーダー夫人はリートフェルトに壁を設けないよう依頼した。実際には壁がないわけではないのだが、可動できるため、その役割は日本の住宅建築のふすまに近い。近代建築の傑作に数えられ、2000年世界文化遺産に登録。現在はミュージアムとして一般にも公開されている。見学はオーディオツアーかガイドツアーのみ。要予約。ネットで事前予約(http://centraalmuseum.nl/en/visit/locations/rietveld-schroder-house/visitor-information/)が効率的である。日本語のオーディオツアーも用意されている。
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ユトレヒト |
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