クリスマス色に染まるロワールの古城 シュノンソー城
ロワール川流域のユネスコ世界遺産に登録されているエリアは、川の距離にして280km、広さ800kmに渡る広大なエリア。世界中から観光客が訪れる代表的な古城に絞っても20以上あり、例えば歴代フランス国王の居城だったアンボワーズ城やブロワ城、ルネサンス様式の庭園が見事なヴィランドリー城、ロワール・ワインの産地にあり、ジャンヌ・ダルクゆかりのシノン城など、様々な歴史絵巻の舞台が揃っています。
この中でも一番の人気は、シュノンソー城。ロワール河の支流のシェール川に浮かぶようにして立ち、まるで水辺に羽を休める白鳥のような気品さを持ちます。今回は、クリスマスシーズンを迎え、クリスマスカラーに染まるシュノンソー城をご紹介します。
貴婦人たちに愛された美しい建物とバラの庭園 シュノンソー城
シェール川を横切る屋根付きの真っ白いアーチ橋が印象的なシュノンソー城。お城が建設されたのは16世紀前半ですが、ここがフランス王家の人々でにぎわうのは、フランソワ1世の次男で後継者、アンリ2世(1519~1559年)の時代以降になります。アンリ2世の寵愛を受けたディアンヌ・ド・ポワチエは、この水辺の館がとても気に入り、川の対岸まで続くアーチ橋を建設。果樹や野菜、花の庭園も整えました。
また同王と結婚し、フランス宮廷にイタリア・ルネサンス文化をもたらしたカトリーヌ・ド・メディチも、王の死後、摂政となると、早速ディアンヌを追い出して、自ら城や庭園を拡充。アーチ橋には、現在のグランドギャラリーが増設されました。フランス革命の際は、当時の所有者だったマダム・デュパンによって軍による破壊を免れるなど、常に女性たちに愛され、守られてきた城なのです。
館内にも、必見の芸術作品が豊富です。ヨーロッパを代表する絵画の巨匠たち、例えばムリーリョ、ティントレット、ニコラ・プーサン、コレッジョ、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどの作品が飾られており、壁に掛けられているフランドル地方のタペストリーも圧巻。カトリーヌ・ド・メディチの寝室にあるコレッジョ作「アムール(愛)の教育」や、シュノンソー城の歴史を描いた銅版画は、修復作業によって美しく甦りました。
春夏に訪れる方は、広大なお城の敷地内にある、個性豊かな庭園の数々も、ぜひ散策してください。庭園の中でも必見は、かつての女主人たちの名を冠した2つの庭、「カトリーヌ・ド・メディチの庭」と「ディアンヌ・ド・ポワチエの庭」です。何種類ものバラを始め、四季折々の花が4万種類も植栽されていて、ガーデニング愛好家の方におすすめ。

シュノンソー城

シュノンソー城の庭園
クリスマスシーズンの室内装飾は圧巻!
一方、11月から1月上旬までの楽しみといえば、館内のクリスマスデコレーション。館内の部屋はいたるところでクリスマスカラーで彩られます。どこを見ても映えるデコレーションばかり。この時期だからこそのロマンティックな雰囲気が漂います。

シュノンソー城館内の様子

回廊もクリスマスカラー一色に♪


シャペル内の様子
12月26日 催行決定!! 「ロワール古城巡り1日観光」
マイバスフランスの今年度最後のロワール古城巡りは、12月26日を予定しています。この時期は、シュノンソー城の他、ツアーで訪れるシャンボール城も、クリスマスの雰囲気に♪(フランスは年始までクリスマスモードなのです!)城内、いたるところにある美しいデコレーションに目がいきがちですが、それぞれの見所も忘れてはなりません。
シュノンソー城は、ロワール河の支流のシェール川に浮かぶようにして立つ人気のお城で、まるで水辺に羽を休める白鳥のような気品さを持ちます。その美しさもあってか、16世紀の創建以来19世紀まで、代々の城主は女性で、別名「6人の女の城」とも呼ばれています。
一方、シャンボール城は、ロワール最大規模と謳われるフランスのルネッサンス最高傑作の居城。それぞれ、知識豊かな公認ガイドとともに、ぜひご訪問下さい。

シャンボール城外観
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オプショナルツアー(現地発着)【2025年12月26日催行決定!!】
ヨーロッパ古城巡りの王道・ロワール渓谷。美しさと歴史、逸話に満ちたロワールの古城を日本語ガイドと巡ります。人気のシュノンソー城とシャンボール城に入場。
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オプショナルツアー(現地発着)ロワール川に点在する中世のお城へ
ルネサンス期の城が数多く残されるロワール地方の古城。フランス政府公認ガイドがお客様のペースにあわせてご案内します。

