フランクフルトからの小旅行:木組みの家🏠街道沿いの中世の趣を残す街-ビューディンゲン-

マイバス ドイツ
フランクくん

フランクフルトから東へ1時間程車で走ると、中世の雰囲気を色濃く残すビューディンゲンの街に到着します。ヘッセン州のローテンブルクとも言える中世の市壁と塔に囲まれた人口約2万人の小さな町ビューディンゲン。木組みの家🏠街道沿いに位置するビューディンゲンの街は、数百年も昔からの美しい街並みがそのままの姿できれいに保存されています。街の顔であるイェルサレム門を通り抜けて旧市街を散策してみて下さい!

ドイツ木組みの家街道沿いの町

ビューディンゲンはハン・ミュンデンからシュタイナウを結ぶ≪ドイツ木組みの家街道≫沿いの町。市壁と22個の塔など中世の都市防衛施設がほぼ完全な姿で残っています。その中の一つが魔女の塔。ビューディンゲンでは16世紀半ばから17世紀後半にかけて数多くの魔女裁判が行われ、400名以上が魔女として拷問にかけられ処刑されたと言われています。

夕暮れ時の中世の塔

ビューディンゲン城

町の奥まった所に建つビューディンゲン城🏰の歴史は12世紀のフォン・ビューディンゲン家に遡ることができますが、フォン・ビューディンゲン家は男系が絶えたために断絶し、1258年にフォン・イーゼンブルク家が相続後、城は16世紀に現在の外観となりました。現在でもその一部がホテルやイーゼンブルク=ビューディンゲン家の居城となっています。(城内は一部ミュージアムとなっていますが事前予約が必要です。)
イーゼンブルク家は12世紀にブラウンスベルク系、リンブルク系、ケンペニヒ系の大きく3つの系統に分かれましたが、唯一現在まで家系の続いているリンブルク系の中で15世紀末まで続いていたのが、ビューディンゲンを本拠とする家系。この家系も1511年にはロンネブルク城の系統(1601年に断絶)とビルシュタイン城の系統に分かれ、後者は更に1630年頃ビューデンゲン系統とオッフェンバッハ系統に分かれました。イーゼンブルク=ビューディンゲン家は1840年にヘッセン大公家より侯(フュルスト)の称号を授けられ、イーゼンブルクの名を“Isenburg”から“Ysenburg”に変更しています。

ビューディンゲン城

イェルサレム門と木組みの家

そしてもう一つの見所は、1503年に完成したウンタートーア(イェルサレム門)。堂々としたその姿は町の顔ともなっています。イェルサレム門を入ると旧市街。15世紀から17世紀までに建てられた木組みの家々が所狭しと姿を現します。旧市街は保存地区となっているため、屋根の張替えや壁の塗り替えなど修繕の際は必ず町の許可が必要となりますが、その制約のおかげで町の景観が損なわれずに現在においても趣のある町並みが維持され続けています。

重厚な造りの市壁と町の門(イェルサレム門)

今回はフランクフルトから日帰り可能な穴場の町をご紹介しました💖。フランクフルトの近くでも中世の町の雰囲気が存分にに味わえます。1日あれば同じく木組みの家街道沿いのゲルンハウゼンの町も観光可能。かわいらしい二つの町を訪れてみませんか。ビューディンゲンはフランクフルトから電車で約1時間半。乗り換えが必要ですが、気軽に訪れるなら安心のマイバスで。ぜひ次回のご旅行にお役立てください!

旧市街の木組みの家々

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