メキシコ北部、チワワ州の州都チワワの北西約200kmの砂漠地帯にある先住民の遺跡。14~15世紀に繁栄の頂点を迎えたとされる。現在見られる迷路のような姿の遺跡は、壁だけが残った町の遺構。広範囲にわたる遺跡のごく一部しか発掘されていないが、地下下水道や水路などの水利システムが確認されている。また、この地はアメリカ南西部とメキシコ北部のプエブロ文化、メソアメリカの先進文明との間における交易と文化交流の場として、重要な役割も果たした。例えば、アドベ(日干しレンガ)を使った住居は北米のニューメキシコ州やコロラド州でも似たものが見られ、プエブロ文化との共通性を感じさせるという。また、当時、南米グアテマラに生息するコンゴウインコの羽や骨が埋葬されていた跡も見られ、先住民たちの交易範囲の広さを伺い知ることができる。