オマーン南部のズファール地方は、古来の奢侈品のひとつ、乳香(フランキンセンス)の産地として知られるところで、同時に交易の拠点ともなった場所である。世界文化遺産に登録されたのは2000年。紀元前2世紀頃に栄えたとされるオアシス都市遺跡のシスルのウバール遺跡や、鉄器時代にその歴史を遡ることができる港町の遺跡であるサラーラのアル・バリード遺跡、乳香の貯蔵庫などが発見された紀元前1世紀末建造のホール・ルーリのサムフラム遺跡、乳香の木々が茂るワジ・ダウカ乳香公園など、交易路一帯の関連遺跡が含まれる。乳香はカンラン科