15~16世紀のモルドヴァ公国の領主シュテファン大公はじめとする代々の領主たちが、オスマン帝国の侵攻を退け、勝利する度に修道院を建造。そのうちヴォロネツ修道院、モルドヴィツァ修道院、フモール修道院、アルボーレ修道院、プロボタ修道院、パトラウツィ修道院、スチャヴァ市の聖ゲオルゲ教会が1993年に世界遺産に登録され、2010年にスチェヴィツァ修道院が拡大登録された。中世モルドヴァ美術の最高峰と称されるこれらの聖堂は、外壁が色鮮やかな壁画で埋め尽くされているのが特徴。文字が読めなくてもわかるように、聖書の場面やキリストの受難と復活などが描かれている。8つの修道院のなかでも、1488年に建てられたヴォロネツ修道院はヨーロッパで最も美しい修道院のひとつに数えられ、東の壁に描かれた「最後の審判」は傑作として名高い。