ハンガリー南部に位置するペーチは古代ローマ帝国属領時代にはソピアネと呼ばれており、4世紀に交易で栄えたのち装飾が施された霊園などが建てられた。1780年には埋葬室と記念礼拝堂を兼ねた墓室が発見され、初期キリスト教時代の地下墓所の埋葬室内部には、アダムとイブの壁画など初期キリスト教美術が残されていた。構造や建築の観点から見て希少価値が高い建造物として、2000年に世界遺産に登録された。地下にある16の墓地遺跡から構成され、地上部分には礼拝堂などが築かれている。2007年には地下博物館ができ、世界遺産が公開されている。大聖堂の右隣に博物館の入り口があり、中に入ると大きな発掘現場が見え、その後も見学通路に沿って進むことで、最新技術を駆使した展示方法と丁寧な解説付きで、壁画などを見ることができる。