ハンガリー東部、ドナウ川と支流ティサ川流域にはプスタ(大草原)が広がり、その一部がホルトバージ国立公園として自然保護区に指定されている。池や川が多く流れる湿地帯にあり、ハンガリー固有種のブタであるマンガリツァや、ラツカと呼ばれるヒツジ、長い角をもつ灰色牛などが、長年この地で遊牧生活を続けてきたマジャル人たちによって飼育されている。中世には52の小村で成り立っており、17~19世紀に建てられたチャールダ(旅籠屋)や、国内最古で最長92mの石橋など、歴史的建造物なども残っている。2000年以上にわたる遊牧生活に根付いた伝統と、自然との関係性がうまく調和された景観が残り、1999年に世界遺産に登録された。