210名の企業家 経営者が参加
日中ツーリズムサミット2018

12月5日、日中ツーリズム企業家倶楽部主催、日中ツーリズムサミットが第一ホテル東京シーフォートで開催されました。当日は中国のインバウンド領域でビジネスを展開する企業家や経営者など210名が参加。今年日本を訪れた中国人旅行者は早くも716万人を超え、今後ますますの増加が期待される中国マーケット。その第一線で活躍されている各界のスペシャリストが行ったパネルディスカッションの模様をご紹介します。

日中ツーリズム企業家倶楽部創始人の王氏

日中ツーリズム企業家倶楽部創始人の王氏

冒頭、日中ツーリズム企業家倶楽部創始人の王氏は「中国マーケットにおける様々な領域のスペシャリストのノウハウの共有、情報交換、ビジネスのマッチングの場を提供したいと思い開催に至った。今回のサミットを通じて、中国の市場状況や情報、より多くのビジネスチャンスを提供していきたい」とサミット開催に至った経緯と今回のサミットに込める期待について語った。

JTB訪日インバウンドビジネス推進部藤田

JTB訪日インバウンドビジネス推進部藤田

JTB訪日インバウンドビジネス推進部 藤田は「今後中国からの旅行者がますます増える市場環境の中で、日中ツーリズム倶楽部の期待は大きく、担っている役割は大きい。日本と中国の事情をよく知る日中ツーリズム企業家倶楽部の皆さまが日本に訪れる中国旅行者が簡単、安心、便利に滞在できる仕組みについて率先して考える姿勢に感銘を受けている。今後は様々な物事を一緒に前に進めていきたい」と挨拶を行った。

今後はファミリー層にも注目

今後の中国から旅行者について環球漫遊グループ朴氏はモノ消費からコト消費への需要拡大について触れた。特に今の中国の若者は、日本の文化、アニメ、音楽に触れながら育ってきているため今後もコト消費への需要は増えていくと話す。一方で最近のモノ消費についてネットスターズ李氏は自社のモバイル決済データから最も高い比率は化粧品で、その総額は億元以上だと話し、まだまだモノ消費の傾向も強いことを示した。またCtrip International Travel Japan蘇氏は、自社のデータから親子で来る中国人旅行者が7月、8月に増えていることをあげ、日本は中国と食事が似ていて、遊べる場所も多いため、ファミリーの旅行先として今後も選ばれていくと述べた。最後に日中ツーリズム企業家倶楽部創始人の王氏は何度訪れても様々な人のニーズに対応できるのが日本である。そういったところが中国の旅行者にとって非常に魅力的であると1つめのセッションを締めくくった。

拡大する中国のウィンタースポーツ市場
注目される「日本人に馴染みのないスキー場」とは

会場の様子

会場の様子

2つめのセッションでは、宿泊、飲食、体験OTA3社が登壇した。日本美食の路氏はJNTOの数値をもとに初めて日本を訪れた中国人旅行者が1年以内にリピートする割合が40%以上とリピーターは今後も増えていくと話す。一方で中国人の海外旅行に対するステージがリピートではなく、色々な国に行きたいというニーズがまだまだ多いと指摘したのがLoco Partners門奈氏だ。その中で日本をリピートしてもらい地方へ誘客するためのポイントについて、まずは東京と大阪でしっかりと誘客し、日本の宿、食事、遊びで日本の良さを覚えてもらい日本のファンを作っていくことで大切であるという。安心して訪れることができる旅先として日本が選ばれたとき、初めて地方への観光客が訪れていくと話す。大阪から地方への旅行者の流れについてVoyaginの髙橋氏は、関西空港に到着した中国人旅行者が滋賀県のスキー場に多く訪れていると話す。日本人にとって滋賀県はあまりスキー場のイメージがないが、関西空港からのアクセスもよく、手軽に雪と戯れてインスタ映えする写真がとれることが誘客の増加につながったのではないかと話す。日本人にとってあまり馴染みのない場所が、空港からのアクセス等で外国人旅行者に選ばれている実態がある。まずは東京と大阪に誘客することが、今後の中国人リピーター拡大、そして地方への誘客の鍵となりそうだ。

中国で商品をヒットさせる鍵「消費者のインサイトをつかめ」

最後のセッションは、いまならではの中国市場の攻略法についてパネルディスカッションが行われ、バイドゥ國井氏は中国市場でヒットさせるためのポイントについて3つ紹介した。まずは消費者のインサイトをつかむこと。中国マーケットで流行るファッションスイーツを分析したところ、味やカテゴリーより行列のできているお店に行きたいというインサイトがあることがわかった。中国で20店舗を展開するザクザクというお菓子は行列ができるお店とPRをしたところ、爆発的な人気となったという。2つめは、継続性である。最後に、中国のマーケットにおいては一定の投資額を覚悟すること。欧米に比べると10、20倍かけていく必要があると話す。中国の越境ECを運営するBOLOME陳氏は中国の人たちの特徴について自分たちで商品を試して判断したいという心理があると話す。しかしすべての方にサンプルを配布することは難しいため、ここでポイントになるのが口コミだという。親戚や友人、インフルエンサーなど信用のある人が使った声は信用力があると話す。トレンドExpress濱野氏も口コミについて、口コミがよかったから買ったという声がヒット商品調査で最も多かったという。バイヤーも一つのインフルエンサーであることを忘れずに、口コミ×バイヤーの活用は重要になってくると話した。

2018日中ツーリズムサミット

2部は日中ツーリズム企業家倶楽部設立1周年を祝い同会場にて懇親会が開催された。会場外のスペースにはJTB他計4つのブースが出展しており、参加者を対象にサービス紹介が行われた。また、影響力のあるKOL(Key Opinion Leader)が3名参加し、展示ブースや会場内の様子が生中継された。KOL3名合計で約670万人以上のフォロワーがいる為、数多くの中国人へ当日の様子が届いたことになる。また、会場内では参加者同士のビジネスマッチングやビンゴ大会が行われており、大いに盛り上がった。

JTBグループは引き続き、中国からの訪日外国人旅行者へのプロモーションや受入環境整備などの多様なインバウンドソリューションを最適に提供し、中国マーケットにおけるビジネスの拡大に貢献してまいります。

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