迫力ある津軽三味線の音色に青森の心が宿る民芸調現代和風の宿【青森県 南部屋・海扇閣】

青森
共有する
風情ある佇まいの浅虫温泉の日本旅館
281 Views
公開日:2022.12.02
|
更新日:2022.12.02
津軽半島と下北半島に囲まれた陸奥湾[むつわん]。その陸奥湾に突き出すようにある夏泊半島の西側、青森湾に面して、静かに湯けむりを上げるのが浅虫温泉です。浅虫温泉の歴史の始まりは平安時代。慈覚大師(円仁)により発見されたといわれる1200年の歴史をもつ温泉地です。温泉はもちろん、海水浴や釣り、森林散策など、四季を通して様々なレジャーの魅力をもつ人気の湯のまちに「南部屋・海扇閣」はあります。 “美しい旅とくつろぎ豊かな宿”をコンセプトにした民芸調現代和風の宿「南部屋・海扇閣」。海岸沿いに立つお宿には、ギャラリー喫茶「善」をはじめ、館内のあちこちに郷土色豊かな絵画や津軽塗の工芸品などが飾られています。毎晩開催される迫力満点の津軽三味線のライブは、演奏者の方言を交えた温かな話もあって超人気。陸奥湾を望む抜群の眺望に加え、四季を感じる彩り豊かな食事やスタッフの細やかな気配りは評判も高く、リピーターの多い宿でもあります。
JTB地域ナビゲーター 東北担当 岡野 薫
ページの先頭へ戻る

掘りごたつのあるオーシャンビューの和室で心地よく旅の一夜を過ごす

青い海を眺めて寛げる掘りごたつのある和室
青い海を眺めて寛げる掘りごたつのある和室
沖合にこんもりとした姿で浮かぶ湯ノ島を眺める海岸に、9階建てのお宿が立っています。3~8階が客室で85室あります。落ち着いたトーンでまとめられた和室は全室オーシャンビュー。天気がよければ青森湾を隔てた向こうに、青森市街や岩木山も眺められます。10畳か12.5畳のお部屋で、どのお部屋にも窓側に4.5畳の掘りこたつのスペースがあるのがうれしいですね。足を伸ばして大きな窓の外に広がる海を眺めながらゆったりと過ごせます。 客室最上階の8階に1室限定の特別室は、由緒ある旧家から移設した梁や欄間が見事で、オーシャンビューのベッドルームを含め3室からなる広いお部屋。三世代やグループにもおすすめです。 和室が中心ですが、各フロアに3室ずつ18室のシングルルーム、ツインルームも6室ありますので、ビジネスユースや一人旅、ベッド派も安心。洋室からの眺めは温泉街ですが、鉄道ファンにはうれしいトレインビューのお部屋です。青い森鉄道青い森鉄道線の浅虫温泉駅から徒歩2分というロケーションだけに、客室から見る2両編成の電車がゆっくりと駅を出入りする姿が、鉄道ファンにとってはたまらないとか。

ハーフバイキングで青森の海鮮料理や山海の珍味に舌鼓

青森の食の豊かさを実感できる夕食(イメージ)
青森の食の豊かさを実感できる夕食(イメージ)
2階にあるダイニング「海つ路[うみつじ]」での夕食はハーフビュッフェ。料理長が用意した3品のほかに、ステーキや寿司などはオーダーして出来立てを、前菜やデザートはビュッフェで好きなものを好きなだけ取ることができるという形式です。食材は、陸奥湾で育てられたホタテをはじめ、サザエやアワビ、マグロやキンキなどの魚介、肉類や野菜、果物など、青森産の食材がたくさん。むつ市の「海峡サーモン」、五戸町の「石倉牛」、十三湖のシジミなどの地元ブランド産品もしっかり取り入れています。四季を感じる料理には、ねぶた汁やアップルパイなどの郷土の味もあって、青森の山海の幸の豊富さやその素材の味わいなど、魅力を存分に感じることができるバリエーション豊かな内容です。追加料理には「あわび焼」や「大間マグロ御造り」などの宿自慢の一品料理も揃っています。陸奥湾の景色を楽しみながらのオープンキッチンでの食事は、食べ過ぎ必至です。 朝食も同じダイニングで。四季折々の地元の味覚が並ぶ中には、自分で火をつけて作る「帆立貝焼味噌」も。この満足感が忘れられなくて、というリピーターも多く、期待に違わぬ内容です。

眼下に陸奥湾を望む開放感あふれる展望浴場で名湯に浸る

湯ノ島を眺めながら入浴できる男性用展望浴場「ゆのしま」
温泉に浸かりながら夕暮れの陸奥湾と湯の島を望む
温泉に浸かりながら夕暮れの陸奥湾と湯の島を望む
お宿の自慢の露天風呂付展望大浴場は、最上階9階にあります。湯ノ島に棲む小鳥たちを描いた陶壁画がある男性用展望浴場「ゆのしま」、陸奥湾をテーマにした陶壁画が素敵な女性用展望浴場「うみ」には、それぞれ一面ガラス張りの内湯に温度の異なる2つの浴槽があり、掛け流しの露天風呂も併設しています。 内湯、露天風呂ともに朝に夕にと変化する景色を眺めながら入浴が楽しめますが、特におすすめは、陸奥湾が茜色に染まる夕焼けの時間帯です。陸奥湾と目の前に浮かぶ湯ノ島、そして夕陽を眺めているとゆったりした気分になり、日頃の悩みや疲れもスーッと消えて行くようです。 昔は布を織る麻を蒸すために使われていたという浅虫温泉。「麻蒸」が転じて「浅虫」になったという浅虫温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉。無色透明な源泉の温度は約60度もあります。温泉資源保護のため、源泉を集中管理し各宿に配湯しているという温泉は、pH8.5の美肌の湯でもあります。地元の人々が大切に守って来た歴史ある温泉を存分に楽しんでくださいね。

毎晩開催される津軽三味線のライブ、心に響く音色とリズム、迫力に感動

土地の言葉を交えての解説と演奏がテンポよく進む
土地の言葉を交えての解説と演奏がテンポよく進む
こちらのお宿で人気を誇るのが毎晩行われる津軽三味線のライブです。ステージは1階ロビーに設けられた青森ヒバ造りの立派な専用ステージ。プロの演奏者による津軽弁など地元の言葉を交えた楽しくて分かりやすい解説とともに、見事なバチさばきの迫力ある演奏が繰り広げられ、聴衆の心をつかみます。演奏曲目はよく知られている「津軽じょんから節」や「津軽よされ節」などですが、演奏者によって独自のアレンジがされて何度聴いてもとても新鮮。演奏者との会話や、津軽三味線と懐かしい民謡に触れることで、浅虫温泉や青森のことがぐっと身近に感じられてきますよ。8月初旬と12月31日はライブがお休みなので予約時に確認を。

海に、山に、休日を遊び尽くせる浅虫温泉、その魅力を発信

夕日に染まる浅虫海づり公園と湯ノ島が眺められる
夕日に染まる浅虫海づり公園と湯ノ島が眺められる
浅虫温泉に来たら温泉はもちろん、いろいろなアクティビティやイベントを楽しみましょう。このお宿でも浅虫温泉の魅力を数多く発信しています。 温泉スポットは、浅虫温泉駅や、温泉たまご場・飲泉場のある浅虫源泉公園に足湯があり、温泉街散策での休憩に格好です。本格的に温泉を楽しむなら、お宿で「麻蒸湯札」の購入を。2カ所または3カ所のお風呂に入浴できる人気の湯札で、約10軒の宿の温泉風呂が楽しめます。 4月上旬から10月下旬には、地元の人々と一緒に浅虫を散歩する「早朝散歩」、ホテルの目の前の浅虫海づり公園での釣りも楽しみ。「森林浴の森100選」に選ばれている浅虫温泉森林公園では、ミズナラやブナの林の中をハイキングするのがおすすめ。冬にはスノートレッキングツアーも催行されます。 夏には、お宿のそばの「サンセットビーチあさむし」での海水浴のほか、サップやシーカヤックなどのアクティビティのプログラムが多彩です。浅虫温泉ほたる湖でのホタル観賞、浅虫温泉ねぶた祭りや花火大会などのイベントも要チェック。イベント開催時の宿泊は早めに予約してくださいね。 イルカパフォーマンスが見られる浅虫水族館は、子どもも大人も楽しめますよ。 ▶宿の基本情報・アクセス・地図はこちら
記事一覧へ戻る
国内の新着記事
すべての記事から探す
記事一覧へ戻る