愛知県 三河湾・豊橋・渥美半島

ツツジと夕景が彩る幻想的な蒲郡クラシックホテル

概要・エピソード

海を一望できる高台に築かれた、昭和の趣を今に伝えるクラシカルな建築物。約100年前に建てられた蒲郡クラシックホテルは、城郭をイメージした和風の外観とアール・デコ様式の内装が魅力的なホテルです。ホテルから臨む海には天然記念物の竹島が浮かび、知多半島・渥美半島に囲まれた穏やかな三河湾を眺めながらゆったりと過ごせます。このホテルの美しさが際立つのが、4月下旬から5月上旬にかけて。約3.4ヘクタールの園内にヒラドツツジ、オオムラサキ、キリシマツツジ、ヤマツツジ、ヨドガワツツジの5種類・3,000本ものツツジが競うように咲き誇り、毎年「つつじまつり」が開催されます。伝統的で格調高い建物をピンクや赤の花々が華やかに彩る様子は、この時期だけしか見ることができない特別な景色です。

見所・お勧めポイント

澄んだ青空とツツジの鮮やかなピンクのコントラストが映える午前中も美しい景色を楽しめますが、特におすすめの時間帯は夕方です。日が暮れて空に星がまたたき始める頃、夕焼け空を背景にたたずむホテルとツツジの花の様子は、まるで西洋絵画を思わせる美しさ。夕日のやわらかな光が建物やツツジを照らし、いっそう幻想的な雰囲気を漂わせます。

背景

明治時代に創業した料理旅館を前身とし、昭和9年に蒲郡ホテルとして開業。鉄道省国際観光局により第1回国際観光ホテルに指定された歴史あるホテルです。昭和62年の売却を機に蒲郡プリンスホテルへ名称変更して営業を再開、さらに平成24年の事業継承の際に「蒲郡クラシックホテル」へと名を改めました。平成29年には全国9つのホテルとともに「日本クラシックホテルの会」を設立。令和4年には本館、六角堂、料亭竹島、鶯宿亭が、国の登録有形文化財及び市の景観重要建造物第1号に指定されました。戦争や地震、台風など度重なる苦難を乗り越え、現代まで守り継がれた伝統的な建物と三河湾の絶景、地元三河の伝統と食材を活かした料理で、訪れた人々をもてなしてくれます。