三重県 伊勢・二見

思いを伝える「天空のポスト」

概要・エピソード

伊勢湾やリアス海岸など、360度に広がる伊勢志摩国立公園の大パノラマを楽しめる朝熊山山頂の展望台。広々とした展望台に設置された真っ赤なポストは、初めて訪れた人を驚かせます。昭和を思わせる「一号丸型ポスト」の赤い姿は青空に映え、それだけでもカメラを向けたくなるインパクト。広場にポストが置かれている様子はまるで撮影用のオブジェのようですが、実際に手紙を投函することもできる現役のポストです。その佇まいから、「天空のポスト」という名で親しまれています。投函した手紙は日々回収され、「伊勢」の消印を押してもらえるので、旅の思い出を残すのにもぴったり。山頂の売店では切手や絵はがきも売っているので、ふらりと訪れた時にも手紙をポストに託せます。

見所・お勧めポイント

今ではほとんど見かけなくなった、レトロな雰囲気の丸型ポスト。SNSやメールで手軽にメッセージを伝えられる現代だからこそ、手元に残る手紙やはがきで、大切な人に想いを届けてみませんか。アナログの手紙にどんな言葉を記すのか考えるひと時も、送った手紙も、きっと特別な思い出になることでしょう。

背景

天空のポストがある朝熊山は標高555m、志摩半島の最高峰で、昔から山岳信仰の場所として人々が訪れる場所でした。天空のポストはそんな古くから伝わる聖地に、伊勢市観光協会発案のもと、郵便局・伊勢志摩スカイラインの協力を得て設置されました。現在の場所に移設されたのは2014年。三重県で三番目の「恋人の聖地」にも認定されており、形に残る思いを届けようと、この地を訪れた人々が手紙を投函しています。