福島県 会津・磐梯・猪苗代

猪苗代湖の風物詩“しぶき氷”

概要・エピソード

真冬の猪苗代湖で見ることができる、とっておきの芸術品があります。それはまるで湖畔に鍾乳洞が出現したかのように、大小さまざまな丸い氷柱が、いくつもいくつも束になって連なる景色。1月中旬～2月中旬の厳寒期にだけ見られるこの現象は、「しぶき氷」と呼ばれています。その正体は、湖面の水しぶきが風で飛ばされ、湖畔の樹木に付着して凍ったもの。きらきらと輝く氷の芸術品は、同じく氷の芸術と称される樹氷に、勝るとも劣らない美しさ。気象条件によって大きさや形が変わるので、訪れるたびに以前とは異なる風景を見ることができるのも、面白いポイントです。猪苗代湖の湖畔の中でも長瀬川の河口近辺で、よくこの現象を見ることができます。

見所・お勧めポイント

厳寒期にだけ見ることができる猪苗代湖の冬の風物詩、「しぶき氷」。丸い氷柱が幾つも地面に突きたてられたかのようなしぶき氷の様子は、どうやって生まれたのか、思わず首を傾げて考えたくなってしまうほど、不思議な雰囲気にあふれています。

背景

国内では大変めずらしいと言われている「しぶき氷」現象。この現象が発生する猪苗代湖は、日本で四番目に広い湖です。標高514mと全国でも比較的標高が高い場所にあるのも特長です。猪苗代湖は古くから飲料水、農業用水、またレジャースポットとして、地元の人々に愛されてきました。現在では福島県のシンボルのひとつに挙げられています。