熊本県 阿蘇・黒川

「水のカーテンの合間から木漏れ日と木々の緑が織りなすコントラストで身も心も癒される」

概要・エピソード

熊本県小国町にある鍋ヶ滝は、滝を水の裏側にまわり込んで見ることができる「裏見の滝」の代表格として知られています。幅20m高さ10mの高さを誇る鍋ヶ滝は正面から見ても白糸のような清流が流れ落ちる美しい滝です。この滝の裏側には岩壁が浸食されてできた空洞があり、そこから流れ落ちる滝越しに広がる森の風景を見ることができます。水のカーテンを通して眺めた森は、降り注ぐ木漏れ日がいっそうきらめき、目にまぶしいほど。特に新緑の季節は森全体が若々しく輝き、活気に満ちています。水気に満ちた新鮮な空気は、心身の疲れを洗い流してくれることでしょう。滝の裏側にある空洞は幅45m奥行13mもあり、まるで秘密基地のような雰囲気を漂わせているのも魅力の一つです。

見所・お勧めポイント

透きとおる水のカーテンの向こう側に広がる、新緑の森。木漏れ日きらめく初夏の森を滝越しに眺めれば、滝の向こう側にある景色はゆらゆらと揺れ、まるで別世界をのぞきこんでいるかのような不思議な気分にさせられます。

背景

鍋ヶ滝は平成26年に「世界ジオパーク」に認定された、「阿蘇ジオパーク」の一角にあります。約9万年前の阿蘇の噴火による火砕流の堆積と火山灰の凝固によって生まれた、鍋ヶ滝の岩壁。その岩石下の地層を度重なる水の浸食が削り続けた結果、岩壁の下に広大な空間が生まれ、滝を真裏から見ることができる奇跡の絶景スポットが誕生しました。