山口県 長門・下関

東後畑棚田と漁火観賞

概要・エピソード

「日本の棚田百選」の1つに選ばれている山口県・東後畑の棚田は、日本海に面した景勝地です。ゆるやかな丘陵に幾重にも段を重ねて広がる棚田はそれだけでも美しい絶景ですが、春の終わりの5～6月頃、この棚田でひときわ印象的な風景を見ることができます。それが、夕暮れ時のひと時。田植えのために水が張られた棚田は夕焼けを映して鏡のようにきらめき、日本海ともども一面の茜色に染まります。その沖合でイカ釣り漁船の漁火が灯りはじめ、薄闇の中、数えきれないほど多数の火が海に浮かぶ様子が、何とも幻想的な雰囲気を漂わせます。夜になれば棚田には星の光が降り落ち、眼前の漁火とあわせて、自然が織り成す華やかな光のイルミネーションに包まれたひと時を楽しめます。

見所・お勧めポイント

夕暮れ時、ゆるやかに折り重なる棚田と沖合いのイカ釣り漁船が織り成す幻想的な光景は、海に近い東後畑の棚田ならではの風景です。日没前後のわずかな時間しか見られない貴重な一瞬を撮るために、春の終わり頃には多くのカメラマンが棚田近くの展望所に集まります。
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背景

西日本最大級の規模を誇る山口県・長門市油谷の棚田地帯は、向津具半島を中心に広がっています。東後畑の棚田があるのは、その一角。たいていの棚田は起伏の激しい山間にあることが多いですが、海に面した東後畑の棚田だからこそ、夕暮れ時の棚田と漁火が織り成す美しい風景が実現しました。周辺には龍宮の潮吹や俵島、千畳敷など、日本海の大パノラマを楽しめる景勝地が数多く点在しています。