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知恵を生み出すためには生い茂る木々のような知識が必要です。知識を学び、新しいアイデアという若芽を育む杜のような、ビジネスワーク向上とモチベーションが高まるWEB講義を配信します。

年齢も性別も、育った環境も異なる100人が、100日でつくり上げるミュージカル。生きる力を共に育み切磋琢磨する先に、みえてくる人生観とは。

共育学 講師:中島康滋 Koji Nakashima 特定非営利活動法人コモンビート代表理事

大人が変われば、子どもも変わる。
明るく元気な大人を増やしたい!

100人100日の意味


 100日でミュージカルを創り上げる。そんな不可能に近いことに、私たちはチャレンジしています。プロとして訓練を受けたわけではない普通の人々。条件は、18歳以上で心身ともに健康な人。参加資格は「やりたい気持ち」で先着順です。
 厳しいオーディションや試験があるわけではありません。個人の責任で、参加するかしないかを決めます。自分の意志で参加したのだから、簡単に途中でやめられない。その覚悟を決められる人こそが、本当の参加資格を持つと言えるかもしれません。
 100日で創るといっても、参加者はみんな働いている社会人です。仕事を休んで100日間毎日練習するわけではありません。週末をフルに利用しても、せいぜい20日と少し。あくまでも、日常生活に影響の出ない範囲でのギリギリのチャレンジです。半年も1年もかけていたのでは、生活への負担が大きくなり、モチベーションを持続させるのが難しくなります。短期間に集中して完成させるからこそ、個人の潜在的な力が一気に引き出されるのかもしれません。
 100人という人数は、多様な人を集めるためです。同じ価値観、同じ思想の人ばかりを集めるのではなく、できるだけ異なる価値観や思想を持っている人を集めます。考え方の違いを知り、相手を認め、そして自分の考えを主張する。コミュニケーションの本来の意味を、ミュージカルを通して気づいていくのです。
 完成までのプロセスを押し付けることもしません。参加者同士が話し合い創造していく。それがコモンビートの活動の基本です。

殻をやぶり、新しい自分に気づく

みなさんの日常に、刺激や感動はありますか?
 毎日の時間の過ごし方、物事の考え方、家族や周りの人々。新しい感動がどれだけ転がっているのでしょうか? 平穏な日常が最も望ましいという人もいると思いますが、日常や今の自分に、本当に満足している人はきっと少ないはずです。埋もれてしまっている能力や魅力に気づいていない人も、たくさんいると思うのです。
 それを100日間で見つけ出す。
 体力づくりにはじまり、互いの共通点や違いを見つける。ダンスや演技で姿勢がよくなったり、自然な笑顔が生まれる。そして、日常生活にも、仕事への取り組み方にも、変化がでてきます。
 少し、自信が出てくる。
 自信がつき主体性が芽生える。自分の意志や考えを伝えたいと思うようになる。相手に否定されることもあれば、共感されることもある。怒り、悲しみ、喜び。感情を意識できるようになる。そうした体験が成長への一歩なのかもしれません。
 たとえば、「お菓子プレゼンテーション」も楽しいアクティビティの一つです。
 自分が好きなお菓子について、それぞれ1分間、プレゼンテーションします。お菓子には特別な思い出やエピソードがあることでしょう。それを聞くと、その人の意外な部分を見つけることもできます。「私も好き」という共感も生まれます。たかがお菓子ですが、そのプレゼンテーションを通じてその人のキャラクターや考え方を発見できるのです。
 自分と同じ部分や異なる部分などを発見し、それぞれが相手の存在を意識したり認め合うことで、相手の主張を受け入れる気持ちが育ってくる。ミュージカルをつくるという目標に向かって進むために、こうした共に育む「共育」のプロセスが、とても大事になります。

100人がみんな主役

 ミュージカル「A COMMON BEAT」は、一人ひとり全員が主役です。どんな役割でも、ステージは一人として欠けて成り立ちませんし、ひとりひとりが違うからこそ成り立つのです。
 たとえばあるシーンで伝えるべき感情があった場合、演技するすべての人の感情が全く同じでなければ、受け止める人も同じとは限りません。ひとりひとりの受け止め方や表現方法が異なることを知ることがとても重要です。ですから、どうすれば、より多くの観客に悲しみを伝えられるのか?などを仲間と考えることで、違いを自ら気づき活かしていくことができます。みんなで話し合うことから、シーンをつくっていきます。
 ミュージカルは、歌とダンス、演技で構成されます。歌が苦手だったり、ダンスが苦手だったりしてもいいのです。得意不得意があるからこそ、お互いにサポートし合うことができます。不得意だからと言って諦めるのではなく、舞台の上に立つ一人として、何ができるのか。どのようにすればいいのか。お互いが支え合い、よりプラスになるように、すべての参加者が努力する。そこに、一人ひとりが主役であるという深い意味が込められています。
 キャストの100人は、ストーリー設定にある「大陸」と呼ばれる4つのグループ、25人ずつに分かれています。そのチームは、大陸の名前や掛け声などが自然発生的に生まれ、文化が生まれていきます。実際の「大陸」や国のような感じになりますが、100人100様が基本。参加者の雰囲気は100日間で大きく変化します。

毎年1万5千人の感動を呼ぶミュージカル

 毎年、東京、名古屋、大阪のそれぞれで100人100日を実施しています。今後、活動地域が広がるかは、その地域でやりたい人がいるかどうかによります。まずは運営に携わる20人ほどのスタッフが、それぞれの地域で100人の参加者(キャスト)を集め、3都市公演で出会う1万5千人のお客様へ伝えるという活動をしています。
 プログラムの初めに参加者が公演後の自分に向けて書き記す「自分への手紙」。公演後に読み返した参加者の多くは、感謝する気持ちを言葉にします。家族に協力してもらったこと。仕事ができること。食事ができること。生きていること。すべてに感謝する気持ちが自然に生まれてくるようです。他人を認めることで、今の自分を受け入れることができる。自信と勇気をもった大人が増え、前を向いて明るく踏み出していく姿を示せば、子どもたちにもいい影響があることでしょう。
 「未来は楽しいぞ」「夢に向かってがんばろう」
 そんな大人に、子どもたちは憧れるのではないでしょうか?
 魅力的な大人になることで、身近な環境、子どもたちの未来、日本の社会を活気づけたい。
 そのために、教えられるのではなく、共に考え前進する。大人が変われば子どもが変わり、未来も変わる。そう信じて、活動しています。

 東京公演は8月24日(金)・25日(土)人見記念講堂、中部公演は6月30日(土)、7月1日(日)中京大学文化市民会館オーロラホール、関西公演は9月28日(金)・29日(土)尼崎市総合文化センター アルカイックホールにて開催される。「共育」を体感できるチャンスです。

中島康滋(なかしま・こうじ)
1972年名古屋市生まれ。19歳で起業。音楽配信のITビジネスで社会的注目を浴び、携帯サービスや教育関連など多くの事業を創出する。ITバブルの崩壊で心機一転。ピースボートで世界一周の旅ののちに、NPO法人コモンビートを設立。
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2011年6月 朝礼学/大嶋 啓介 (有限会社てっぺん代表取締役)2011年7月 フューチャー学/播野 勤 (タマノイ酢株式会社 代表取締役社長)2011年8月 キャラクター学/小池 一夫(作家・漫画原作者、大阪芸術大学客員教授)2011年9月 ツキ学/西田 文郎(株式会社サンリ能力開発研究所代表)2011年10月 笑い療法学/中島 英雄(中央群馬脳神経外科病院理事長・落語家)2011年11月 老舗学/前川 洋一郎(大阪商業大学大学院特別教授・老舗学研究会代表)2011年12月 文章学/木山泰嗣(弁護士・青山学院大学法科大学院客員教授)2012年1月 共育学/中島康滋(特定非営利活動法人コモンビート代表理事)2012年3月 和食学/小谷明宏(全日本調理師協会事務局長、一般社団法人京都府日本調理師技能士会代表理事、全国日本調理技能士会連合会庖匠師範、ホテルニューオウミ和食料理長)