旅行前に知っておきたいインドの基礎情報


JTBインディア スタッフ

インドは世界第7位の国土面積に、12億人を超える人口を有する大国です。急速な経済発展を遂げながらも、文化、生活、宗教など多彩な魅力で世界中の旅行者を引き付けています。インドとはどんな人々がどのように暮らす国なのでしょうか。知ってるようで実は知らないインドの基礎情報を、ご案内しましょう。

インドの基本データ

アルコールに慎重な国ですが、デリーなど大都市ではこんな地ビールレストランも。

<国土面積>

328万7469㎢

<人口・民族>

インドの人口は12億1057万人(2011年)
インドは多民族国家です。最大のインド・アーリヤ族のほかドラビダ族、モンゴロイドなど多様な姻族が共存しています。

<言語>

公用語はヒンディー語。しかし多民族国家であるインドは、州や地域によってさまざまな7469言語が使われています。現在憲法で認められているのは21言語あります。また方言はなんと844もあるといわれています。

<宗教>

最大の宗教はヒンドゥー教(79.8%),続いてイスラム教(14.2%),キリスト教(2.3%),シク教(1.7%),仏教(0.7%),ジャイナ教(0.4%)となります。
ブッダを生んだインドですが、実は仏教徒の比率はそれほど高くありません。

<時差>

日本より3時間半遅れ

<査証(ビザ)>

観光であってもビジネスであってもインドを訪れる人は査証が必要です。
出発前に往復の航空券、パスポートとともに大使館に査証申請をしてください。

<祝日~州や地域によって日が異なることも>

あまり知られていないかもしれませんが、インドは1年を通じて祝日がとても多いのです。とは言ってもそれらの祝日は、州によって曜日や期間が異なることも少なくありません。
特に共和国記念日と独立記念日は、お店はもちろん多くの観光スポットも休館となりますので、観光で訪れる方は注意が必要です。
休日や祭日については、こちらをどうぞ→
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/IN/2017/01/in-holiday.html

インドの歴史をざっくりと

インドの歴史は、遥か紀元前2500年頃にまでさかのぼり、インダス川周辺で高度な文明が栄えました。その後土着の宗教と結びついたヒンドゥー教がインドに広く浸透していきます。
一方、ブッダが開いた仏教がインドに広まったのは紀元前3世紀ごろ。時の王朝・マウリヤ朝のアショーカ王に手厚く保護され、仏教の教えはインドだけでなくアジア全般に拡大していきます。
しかしやがて、インドでは仏教は衰退し、その後に支配するイスラム勢力により、イスラム教が広まっていきます。16世紀にはイスラム教の王朝であるムガール帝国がインドの大半を支配していきます。
17世紀になるとヨーロッパ各国が影響を及ぼし始めます。17世紀初頭に東インド会社を設立したイギリスが、次第にインドへの支配を強めていきます。19世後半にインドはイギリスに統治されることになります。
20世紀に入り、2度の世界大戦を経て1947年にイギリスから独立を勝ち取ります。しかしその後国内のヒンドゥー勢力とイスラム勢力とが激しく対立し、同年イスラム勢力はパキスタンとして分離独立しました。
このようにインドは近代においてはイギリス文明の影響を深く受けて発展していきました。独立から70年以上経た現在でも、イギリス統治の名残はそこここに感じられます。

インドの食文化

<食事①宗教戒律と深く結びつく>

21世紀に入り急速な経済発展を遂げ、日々変化し続けるインドですが、こと食事については伝統的な慣習や考え方が人々の生活に深く根付いています。
特に宗教が日々の生活の隅々にまで浸透しているため、食事も宗教の考え方と分かちがたく結びついています。
その代表的な例が「ベジタリアン」と「ノンベジタリアン」です。ジャイナ教やヒンドゥー教の中でも特に厳格にその教えを守る人々は、不殺生との考え方などから、肉類はいっさい口にしませんし、それほどではなくとも、肉類を口にしない「ベジタリアン=ベジ」は、インドではとても多いのです。
もちろん「ベジタリアンではない人々=ノンベジタリアン(ノンベジ)」も多いのですが、ベジ、ノンベジの区別はとても明確に分けられます。ベジの人の中にはノンベジの人と一緒に食事をすることに抵抗を感じる人もいますし、食事場所が別々に分けられていることもあります。

<食事②家族が作ったものが一番安心>

インドの人々は家庭での食事をとても大切にします。

またこのような宗教的制約が大きいためか、「家族が作ったもの」に対する思い入れがとても強いのも特徴です。オフィスのランチタイムでも、見知らぬ人が作った外食ではなく、家族が作ったお弁当を広げる、というのがごく自然の風景です。
見知らぬ人が作ったものに対する抵抗は、日本人が想像する以上に強い人もいますので、お土産等を日本から持参する際には、少し注意した方がいいかもしれませんね。
とはいえ、デリーやムンバイなど大都市では外食産業が急発展しています。そのような考え方も都市では少しずつ変わりつつあるようです。

<食事③ノンベジにもうれしいベジ料理数々>

一方、ベジタリアンがとても多い国なので、たんぱく質を摂取する手段として、豆料理がとても豊富なのも特徴です。その代表例が「ダール」と呼ばれる豆のスープで、ポタージュ状でスパイスがピリっと効いたダールは、ノンベジであってもついつい食べたくなってしまう味です。
またベジ向けのカレー、例えばグリンピースのカレーやほうれん草とチーズのカレーなど、肉類の入らないカレーの種類の豊富さにも驚かされるかも。でもこれらが本当においしいのです。ノンベジの方も、ぜひ豊富なベジ料理を食べてみてください!

<食事④ドライデーもある、アルコールあれこれ>

インドではアルコール類は禁止されているわけではないので、スタンドやスーパーなどで買うことはもちろんできます。またレストランでも観光客が訪れるようなところでは、アルコール類は普通にメニューに載っています。特に大都市では比較的手軽に飲むことができます。
しかし、全体的にはアルコールに寛容、というわけではないようです。
ビールなどのアルコール類が、ローカルのごく庶民の人々にとってはまだまだ高い、ということもありますが、やはり宗教的な考え方と結びついているようです。
インド第2の宗教であるイスラム教は飲酒を禁じていますし、第1の宗教ヒンドゥー教もあまりいいこととはされていません。
いくつかの州では禁酒法が施行されていて、外国人にのみアルコール許可証を発行しているところもあります(グジャラート州、ビハール州など)。
またそれらの州以外の州でも、月に1~2日、ドライデー(禁酒日)が設定されているところがあります。ドライデーにはレストランやお店では、ごく一部のレストラン等を除きアルコールは一切販売されませんので、注意が必要です。

このようにインドの人々は、生活や環境が大きく変わっても変わらないこと、少しずつ変わり始めていること、その両方をじょうずに大切にしています。
変わらないインド、変わりつつあるインド、その両面にさまざまに触れられるのがこの国の魅力です。JTBではデリー郊外の農村をゆったりと散策するツアーや、一般家庭でクッキング体験と試食を楽しむもの、デリーで現在大人気のブルワリーで出来立てビールの試飲するものなど、さまざまにインドの魅力を体験できるツアーをご用意しています、ぜひご参照ください!

この記事でご紹介したスポット

この記事を書いたレポーター

JTBインディア スタッフ

現地スタッフが共同で作成しています。

エリアから探す

地図から探す

記事タイプから選ぶ

旅のテーマから選ぶ

旅行スタイルから選ぶ

日付から選ぶ