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ライブ 旅のコラム

ライブデスク・プランニングマネージャー山本直幸が旅のコラムをお届けします。

動かなくなった天文時計

天文時計 EUに加盟してドイツやオーストリアなど、近隣諸国との国境もなくなったチェコの首都プラハには、今後益々多くの人が訪れて賑わいをみせることでしょう。
第二次世界大戦でドイツの都市がほとんど例外なく破壊された中で、ドイツ語文化圏都市(1918年オーストリア帝国が崩壊するまでハプスブルク家支配)で戦禍を逃れたのがプラハです。旧市街は世界遺産に登録されており、中世以来の雰囲気をそのまま伝えています。その中心にある広場は、30年戦争(1618年〜48年)時、戦いに破れたボヘミアの貴族たち27名が処刑されたという血なまぐさい出来事や、マリア・テレジアのボヘミア女王戴冠式という華やいだ行事などで歴史を刻みました。そして今日では広場に面した旧市庁舎の天文時計を見るために世界中から多くの人々が集まります。
 百塔の街とも呼ばれるプラハで最も高い塔を持つ建物には、1410年に組み込まれた仕掛け時計があります。上下に直径約4mの円盤が配され、上部は地球を中心に太陽と月がその周りを回るという天動説に基づいて年月日と時間を示しながら1年で1周し、下部は獣の12宮と四季の農事作業を描いた暦で1日1目盛づつ動きます。 両側には学都プラハを象徴する天文学者や法学者の像(1948年に設置)や死神の像などが配され、真上に天使の像があり、その両脇の小さな窓が、毎正時になると開きます。死神が打ち鳴らす鐘の音とともにキリストの12使徒が窓の中にゆっくりと現れては消えて行き、すぐに窓が閉じると、天使像の上の鶏が鳴いて時を告げ、時計の仕掛けが終わりになります。
 この天文時計を作ったのは、カレル大学の天文学・数学の教授だったハヌシュで、製作当時の高度な技術を伺わせますが、あまりにも素晴らしい仕掛け時計を作ったばかりに、とんだ悲劇を招いてしまったというエピソードが伝わっています。 他の都市から同様の時計を作ってほしいという依頼が相次いだことから、プラハの市参事会は、プラハの財産ともなるべき時計をプラハ以外では作らせないようにと、何者かに命じてハヌシュを襲わせて目を潰してしまいました。ところが盲目になったハヌシュが、息絶える前にこの時計に触った途端に時計が止まってしまい、その後再三修理を試みても誰一人動かすことはできなかったというのです。ちなみにこの時計が再び動くようになったのは、1948年に電動装置が取り付けられてからのことです。
 毎正時に集まってくる人たちは、12使徒が姿を見せる瞬間を待ちますが、合図になる死神の鳴らす鐘の音で大きなどよめきが起きるほどの期待が寄せられる割には、開いた窓があっという間に閉じてしまうので、一瞬にしてどよめきが溜息に変わってしまいます。 プラハのような歴史のある街を訪れ、珍しい天動説に基づく天文時計の巧妙な仕掛けを見るのも楽しみですが、広場を埋め尽くす人たちの様子を見るのも、旅の面白さかもしれません。

※ライブツアーでは、プラハを訪れるツアーを企画しています。

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