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ライブ 旅のコラム

ライブデスク・プランニングマネージャー山本直幸が旅のコラムをお届けします。

音楽の都ウィーンが選んだスターたち

大理石の星  この大理石の「星(スター)」は、音楽の都ウィーンが選んだスター音楽家たちの銘板です(写真)。2001年9月、アン・デア・ウィーン劇場の開場200年を記念して、劇場前からシュテファン大聖堂までの区間の歩道に、白い大理石で作られた「星」が敷設されました。アン・デア・ウィーン劇場は、モーツァルトの「魔笛」の台本を書き、初演時にはパパゲーノ役で出演したシカネーダーが総監督を務め、さらにベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」やシュトラウスのオペレッタ「こうもり」、レハールの「陽気な未亡人」などが初演されたことでも知られる名門劇場です。2006年からウィーン第3の歌劇場として再出発しました。
 最初はウィーンに関わりの深い作曲家、指揮者などのスター音楽家70名が選ばれましたが、現在は77名に増えています。「星」の中に顔、名前、サイン、出生地と没地が刻まれています。

 アン・デア・ウィーン劇場の前には、「フィデリオ」が初演された場所ということでベートーヴェンの「星」、シュテファン大聖堂前の広場には、結婚式や葬儀が行われた場所ということでモーツァルトの「星」が見られます。一体、他にどんな「スター」がいるのだろうかと、歩き回ってみると、歴史にその名を残した音楽家たちが名を連ねる中で唯一人、生存している「スター」がいることに気づきます。それは指揮者クラウディオ・アバドです。
大理石の星  実はアバドの他にもウィーン・フィルやウィーン国立歌劇場と密接な関係にある現役の指揮者はいます。例えば、ウィーン・フィルの「名誉楽団員」の称号を得ているズビーン・メータとロリン・マゼールですが、特にマゼールは、国立歌劇場の総監督も歴任していますし、ニューイヤー・コンサートは11回も指揮しています。アバドは、1965年にザルツブルク音楽祭で初めてウィーン・フィルを指揮し、1986年〜91年、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めました。ニューイヤー・コンサートは2回振っています。単純な比較では、マゼールの方がウィーン縁の指揮者ということになりそうですが、敢えてアバドが選ばれたのは、それだけウィーン人に親しみを持たれている指揮者だという証なのでしょう。
 2000年7月、アバドは胃癌のため胃の大半を切除する大手術を受けたにもかかわらず、11月には医師団の反対を押し切ってベルリン・フィルの来日公演を強行し、その後ウィーンでは1週間という短い期間に、ベートーヴェンの交響曲とピアノ協奏曲全曲を連続上演するなど、極度に痩せ細った姿とは裏腹に、強靱な精神力で指揮台に立って聴衆を魅了し続けました。「音楽は最良の薬」という名言を吐き、自らの活躍でその意味を証明しているアバドは、ウィーン人だけではなく、今を生きる音楽ファンの心にその名を深く刻んでいるに違いありません。

 音楽の都ウィーンでは、時には視線を下に向けてみてはいかがでしょう。街中を歩いてお気に入りの「スター」を探してみるのも楽しいものです。

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