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ライブ 旅のコラム

ライブデスク・プランニングマネージャー山本直幸が旅のコラムをお届けします。

遊びの宮殿

宴のテーブル 1000年続いた教会国家、ザルツブルクの支配者である歴代の大司教たちは、塩で得た財力と絶対的な権力を背景に、宮殿や教会などを建立させ、自分好みの街づくりをしました。その代表格が、現在の美しいバロック様式の街並の基礎を築いた大司教ヴォルフ・ディートリヒ(在位1587年〜1612年)ですが、後を継いだ甥のマルクス・ズィティックス・フォン・ホーエネムス(在位1612年〜1619年)もその一人です。ディートリヒと同じく母方がイタリア人で、愛妾を複数人抱えていたという好色の大司教でしたが、ディートリヒとは違って毎日のミサも怠らず務め、聖職者としての役目はきちんと果たしたので、大司教の座を奪われることはありませんでした。
建築欲がとても旺盛で、在位7年という短い間に、レジデンツ宮殿とミラベル宮殿を改築し、さらに大聖堂の再建事業もディートリヒの後を引き継ぎました。そしてイタリアの建築家ソラーリに命じ、郊外に「遊び」の要素をふんだんに採り入れたヘルブルン宮殿を建設させたのです。現在ザルツブルク市の所有で、多くの観光客が訪れるようになった観光スポットの一つですが、その人気の秘密は、何と言ってもユニークな庭園の存在です。 からくり劇場
ヘルブルン宮殿は、1613年〜19年、ズィティックスの愛妾の一人マダム・ド・マボンのために建てられたといわれています。ズィティックスはローマ郊外のチボリにあるヴィラ・デラス(枢機卿デラスの別荘)の庭に見られるような噴水仕掛けに興味を持ち、新しい水力学を駆使し、すべてが水力で動く仕掛けを施した庭園をつくるように命じたのです。

「宴のテーブル」は正餐に招いた客に、テーブルの真ん中で冷やされたワインをたっぷり飲ませ、ほろ酔い気分でいる時に、椅子の真ん中から水を浴びせるというものです。ズィティックスが召使いに合図すると水が勢いよく飛び出してきますが、勿論ズィティックスの座る上座の席には水がかからないようになっていて(10席中9席から水が噴き出る)、 水力で動く人形たち しかも当時は主人が席を立たなければ客人は立つことができないという慣例だったので、ズィティックスは水浸しになった客人の姿を見ては一人大笑いしていたというエピソードが伝えられています。
庭園には幾つかの洞窟があり、例えば「小鳥の洞窟」では、小鳥の鳴き声も水圧を利用して作られています。仕掛けとして最も興味深いものは、ズィティックスが亡くなった後に7年がかりで製作された「からくり劇場」で、256の木製人形が水力だけで動くようになっています。

ザルツブルクを訪れたら是非足を運びたいスポットですが、庭園を見学する時は、意地悪なガイドがいたるところで水を出しますので、晴れた日でも傘をお忘れなく!

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