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ライブ 旅のコラム

ライブデスク・プランニングマネージャー山本直幸が旅のコラムをお届けします。

霊廟には300年の歴史が・・・

フランツ・ヨーゼフ1世親子棺  ウィーンのカプツィーナ教会の地下には、ハプスブルク家の霊廟があり、1633年、教会を建てさせた皇帝マティアス(1619年没)が埋葬されてから、ハプスブルク家の人々の145遺体が安置されています。狭いスペースにマティアスからフランツ・ヨーゼフ(1916年没)まで、皇帝12人、皇帝妃17人を含めハプスブルク一族の棺がずらり並べられている様は、流石に圧巻で、ハプスブルク家の300年の歴史が凝縮されている感があります。
 代表的な人物には、棺にMのイニシャルがあり、いつも花束が絶えない皇帝レーオポルト1世の最初の妃マルガリータ(スペイン・ハプスブルク家の王フィリッペ4世の娘で、ヴェラスケスが描いた3枚の肖像画は有名)、マリア・テレジア(1780年没)と夫皇帝フランツ1世(1765年没)、父皇帝カール6世(1740年没)、長男皇帝ヨーゼフ2世(1790年没)と3男皇帝レーオポルト2世(1792年没)、神聖ローマ帝国最後の皇帝フランツ2世(1835年没)、生前は親子関係がうまくいかなかったオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世、妃エリザベート(シシィー、1898年没)、長男ルドルフ(1889年没)も死後は3人仲良く並んで安置されています。

マリア・テレジア棺  棺の中で誰の目にもとまるのは、マリア・テレジアが生涯こよなく愛した夫皇帝フランツと仲良く一緒に収められている巨大な棺です(写真)。マリア・テレジアは、女帝といわれていますが、正確には神聖ローマ帝国の帝位に就いたことはなく、ハンガリーとボヘミア(現チェコ)の女王でした。父皇帝カール6世は、男子相続者がいなかったので、生前、帝国内の領主にテレジアに跡を継せるために根回しをしたのですが、いざ亡くなってみると、反対者が続出し、ついにオーストリア継承戦争という国際紛争にまで発展してしまいました。結果は、帝位を他家(ヴィッテルスバッハ家)に奪われ、宿敵フリードリヒ大王のプロイセンに領土の一部も奪われてしまいました。もっとも5年後には、夫フランツを皇帝に就かせ、帝位の奪還には成功しています。テレジアは19歳の時に幼なじみのフランツと恋愛結婚し、23歳の時にハプスブルク家の家督を継いでから、国家を一人で背負っていながら、20年間に16人の子を出産しています。フランツが亡くなるまで、ほとんど毎年のように子どもに恵まれており、愛する夫が亡くなった後も死ぬまで、喪に服していたとのことです。
 政略結婚の相手候補にもなっていたといわれるフリードリヒ大王は、「オーストリアはスカートしかはけない」と、テレジアとオーストリアをあなどり、継承戦争に乗じて帝国内に進軍しました。ハプスブルク家は、なかなか男子に恵まれず、テレジアも最初の3人目までは女子しか授かりませんでした。長男ヨーゼフが生まれた時には、「われわれはズボンをはいた」と、国中が歓喜に沸いたそうです。
 当時、女子は政略結婚国家の道具として扱われていた風潮がある中、自分が愛した相手と一緒になることのできたテレジアの生涯は、多難な人生を送りながらも、幸福で恵まれていたといえるかもしれません。ちなみに唯一の例外として、テレジアの家庭教師だったフックス伯爵婦人が、この霊廟に眠ることを許されています。

フリードリヒ3世霊廟  歴史上に登場する人物の棺の前に立つと、不思議に様々な思いが駆けめぐります。 カプツィーナ教会の霊廟は、ヨーロッパの歴史やハプスブルク家に興味がある方には、是非、足を運んでいただきたい場所です。

 参考までに付け加えると、シュテンファン大聖堂には、正面に向かって右側奥に皇帝フリードリヒ3世(1493年没)の赤い大理石棺があります(心臓はリンツの市教区教会内、祭壇の右側にある赤い大理石の壁に納められている)。地下のカタコンベにはハプスブルク家の始祖ルドルフ1世の息子フリードリヒ1世(1330年没)、その甥で現在の大聖堂の礎石を置いたルドルフ4世(1363年チロルを獲得、1365年ウィーン大学を創立し、同年没)の棺があり、ハプスブルク一族の内臓の入った大小様々な壷が並べられています。
 アウグスティーナ教会ですが、1619年皇帝マティアスの死後心臓が摘出され、それ以後1878年までハプスブルク一族の心臓が54個の銀の壷に納められ、保管されています。その場所は内陣の前、右側にあるロレート礼拝堂の祭壇の後ろになります。ちなみにこの教会の入口の向い側には、マリア・テレジアが最も可愛がった娘マリア・クリスティーネの立派な大理石棺があります。

※ライブデスクは、ウィーンを訪れるツアーを多数企画しています。

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