地域

お住まい|

お住まいの都道府県をお選びください。お住まいの地域に応じた情報でホームページをより便利にご利用いただけます!

閉じる

北海道版
東北版
関東版
中部版
北陸版
関西版
中国・四国版
九州・沖縄版

国内旅行・海外旅行の予約はJTB

店舗検索

ホーム

ロイヤルロード銀座

ライブ 旅のコラム

ライブデスク・プランニングマネージャー山本直幸が旅のコラムをお届けします。

作曲家の魂が永遠に鳴り響くオルガン

 モーツァルトのように人生の1/3を旅し、ヨーロッパ中に足跡を残した作曲家もいますが、逆に比較的狭い地域内で生涯を過ごした作曲家もいます。オーストリアゆかりの作曲家の中では、ハイドンやシューベルトがその例ですが、19世紀のオーストリア帝国以降に活躍した純粋なオーストリア人作曲家であるアントン・ブルックナーも、オーストリア第3の都市リンツ周辺とウィーンが主な活躍の場でした。

ブルックナーオルガン  ブルックナーは1824年、リンツ近郊の村アンスフェルデンで生まれました。13歳の時に、やはりリンツ近郊のザンクト・フローリアンにある修道院の聖歌隊に入り、修道院付属学校で学び、後に付属学校の教師、そして21歳の時から10年間、付属教会のオルガニストを務めました。その後リンツに移り、教会オルガニストとしては最高の地位であり名誉でもある大聖堂のオルガニストに就任しました。ウィーンに移ったのは、その13年後です。ウィーンでは音楽院でオルガンなどを教えるかたわら、精力的に交響曲などの作曲に励みました。

 さて、写真のパイプオルガンですが、1774年に完成したザンクト・フローリアン修道院付属教会のオルガンです。最大のものが12.3メートルにもなるパイプ、7434本から構成される大オルガンで、ブルックナーがどこのオルガンよりも愛し、リンツやウィーンに居を移した後も、時折訪れては弾いていた名器です。ブルックナーは、このオルガンで11曲のオルガン曲とミサ曲を作曲しましたが、生涯オルガンに身を捧げたブルックナーが作曲した代表作となる交響曲にも、随所でオルガンに似た壮大な響きが伝わってきます。

ブルックナー墓所  「死んだ後も永遠にこのオルガンの音を聞いていたい」と、死の床で語っていたといわれていますが、その願いがかなえられ、このオルガンの真下に遺体が安置されました。棺は公開されていて見ることができますが、生前、ブルックナーが頭蓋骨に興味を持っていたともいわれているせいか、何と4000個の頭蓋骨に見守られるているかのように眠っています。

 教会を訪れ、この「ブルックナー・オルガン」の響きを耳にするとき、まるで作曲家の魂が鳴り響いているように聞こえるのは、ブルックナーが真下に眠っているからなのかもしれません。歴史に名を残す偉大な作曲家の「音」との出会いも、旅の楽しみの一つになることでしょう。

ページトップへ戻る

ページトップへ

国内旅行・海外旅行の予約はJTB