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皆さんこんにちは。
「JTB鉄旅ガールズ村井美樹が行く!」第4回は、噂の新観光列車をご紹介します。
2015年8月8日より、JR九州で新しい観光列車の運行が始まりました。
その名も…「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」。

デザインは数々の九州の列車を手がけてこられた水戸岡鋭治さん。
あの「ななつ星in九州」に劣らない豪華な車両で、極上のスイーツコースを味わえるらしい…!鉄旅ガールズにとってはたまらなく魅力的な列車ですよね。 私も“いつか乗ってみたいなぁ”と思っていたら、ななんと、いち早く試乗会で「或る列車」に乗せていただけることに…!何たる幸運!嬉しい〜!(≧▽≦)
せっかく乗れるのだから、「或る列車」に失礼(?)があっちゃいけない。 ということで、奮発して4年ぶりに“マイカメラ”も新調し、気合も十分!
さぁ、いざ九州へ、出発進行〜!
2015年8月1日の昼下がり。
太陽の光がさんさんと降り注ぐ陽気の中、向かったのは大分県日田(ひた)駅。 ずいぶん綺麗でスタイリッシュな駅だなぁと思っていたら、実は日田駅は3月にリニューアルしたばかりだそう。

「或る列車」と同じく、水戸岡鋭治さんがデザインをされています。

待合室に入ると、ふわっと真新しい木の香りが。地元産の日田杉をふんだんに使っているそう。 ソファや本棚もあって、気持ちよくくつろげるスペースになっています。
ここで、「或る列車」の入線をドキドキソワソワしつつ待ちます。

そして、14時を過ぎた頃。
黄金のオーラを身にまといながら「或る列車」がホームに登場…!
ま、まぶしい〜!想像以上にキラキラ輝いています。
よく磨き上げられた金色のボディに、特徴的な黒と金の唐草模様。
事前にビジュアルは知っていたけれど、実物を目の前にしたときのインパクトに圧倒されます。

「或る列車」のエンブレムにはハートや星のモチーフが。
左のエンブレムは「或」の字を星型にしたもの、そして右のエンブレムはよく見てみると、ハートの中に「SWEET」と「TRAIN」の頭文字が隠されています。

外装にもビックリですが、内装はさらにゴージャス! 中に入ると、まず初めに目を引くのがドアのステンドグラス。 七色の光が反射して車内を美しく彩っています。

そして、その側のガラスケースの中には、この列車のデザインの元になった「或る列車」の模型が飾られています。 これは、鉄道模型の大家として知られる故・原信太郎さんが製作されたもの。
もともと、「或る列車」とは、明治期に九州鉄道がアメリカのブリル社に発注し作らせたものの、一度も営業運転されなかった”幻の客車”だったのです。名称がなかったので、鉄道ファンの間では「或る列車」と呼ばれていました。 原さんは少年時代、廃車となって打ち捨てられているこの車両を見つけ、丹念にスケッチを重ねたそう。その幼いころの記憶を頼りに、大人になってから模型として作成されたのです。

こちらも完成版の模型。横浜の「原鉄道模型博物館」にも展示されています。(※写真は私が博物館の内覧会の時に撮影したもの) 私も数年前、博物館でこの模型に出会った時、ミステリアスな名前と、かつて日本にこんな豪華な客車があったんだという驚きで、強く心惹かれたのを覚えています。
この模型をモデルに、100年の時を経て、新たな車両として走り出すことになるなんて…!なんだか歴史のロマンを感じますね。

さぁ、いよいよ客室へ。 1号車に入ると、まるで女の子の夢が詰まったような優美で華やかな空間が…! やわらかな色合いのメープル材が使われ、絨毯やシート、壁やカーテンなどにはクラシカルな柄模様が施されていて、とってもロマンチック♥。 さらにテーブルをやさしい光で照らす照明を備えた格天井には、四つ葉のクローバー模様も(*^^*) 2名席と4名席に分かれていて、明るく開放感があります。

1号車をさらに進むと、厨房があります。 丸みを帯びたデザインのオープンキッチン。透かし模様の照明が素敵! 中ではシェフがデザートを盛り付けてらっしゃいます。
ディスプレイとしても美しいグラスももちろん「或る列車」仕様。 飲み物を注いだ時、揺れる車内でも安定するように、しっかりした作りになっています。

「或る列車」で一番のお気に入りだったのは1号車と2号車の間。 窓には福岡の伝統工芸・大川組子やステンドグラスがあしらわれ、対面のカーブした壁にスクリーンのように映りこんでいます。 これは「ななつ星 in九州」でも使われた手法なんだそう。 見る角度や光の具合によってもさまざまに表情を変え、ハッとするほど綺麗…! 光と影が織り成す美しい空間にうっとり見とれてしまいました。

続いて2号車は、大川組子で仕切られた2名個室が並んでいます。 釘を全く使わない大川組子。その繊細で精緻な手仕事に惚れ惚れ…! 1号車に比べてシックで落ち着いた和モダンな雰囲気。ゆったりプライベートな空間を楽しめそう。
列車が動き出すと、客室乗務員さんが、ウェルカムドリンクを配ってくださいます。 制服姿が颯爽としていてお洒落でカッコイイ!この制服は乗馬服からイメージされたそうで、もちろん水戸岡さんのデザインです。

お手洗いや洗面所だって「或る列車」は夢を見せてくれます! こんなに可愛らしい化粧台やトイレ、ついつい長居したくなっちゃう〜!(←迷惑)
何から何までデザインが行き届いていて、見どころが多過ぎて、なかなか席に落ち着けない私…(笑)

さて、ようやく探検も終わり、1号車に戻ってほっと一息。
シートに腰を下ろすと、もうすっかり優雅なお姫様気分。
組子の格子窓とブラインドを開けると、久大本線ののどかな風景を楽しめます。 時折、地元の方々が手を振ってくださることも!和むなぁ…。

玖珠川(くすがわ)沿いを遡り、鉄橋を何度か越えて山間部へ。 オススメは進行方向右側の車窓。慈恩の滝や変わった形の伐株(きりかぶ)山、豊後森駅のそばにある趣のある機関庫などが見られますよ。

さぁ、お待ちかねのお食事タイム! 南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩さんがプロデュースされたお食事とスイーツのコースを味わいます。

あらかじめテーブルには丸みのある優しいデザインの木箱「NARISAWA “bento”」が置かれています。パカッとふたを開けると、豊後牛のメンチカツサンドに、冠地鶏と夏野菜のトマト煮込み、関アジと車海老のサラダが。さらに大分県産のサフランとムール貝の具だくさんなスープも。 食材にはどれも九州の旬のものが使われていて、素材の味がしっかりしています。野菜も甘くて美味しい…!おつまみとしても最適で、ついついワインも進んじゃう〜!
お弁当やカトラリー、スイーツの器も九州の職人が制作したオリジナルだそう。 そういう演出もいいなぁ。

続いて、4種類のスイーツコース! 1品目は桃とヨーグルトのカクテル。肥前ビードロのカクテルグラスに食用花が飾られていて、見た目も華やか。酸味があって爽やかな味で、ゼリーのプチプチした食感も楽しい。

2品目のスイーツは、大きな長崎ガラスのお皿に盛り付けられた、黒糖のスポンジケーキ、焼いたバナナに、カボスの香りのするあわあわソース、そして月桃(ショウガ科の植物)の寒天ゼリー。
月桃という名前も初めて聞いたし(確かにショウガっぽい?)今までに食べたことのない面白い味でした! 「灼熱のさとうきび畑」というタイトルも心にくいなぁ。

3品目は、白い陶器のお皿に盛り付けられた南国ムード満点のスイーツ。宮崎産のマンゴーにライチ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツを使ったソースの隣には、パイナップルのピニャコラーダ。マンゴーの糖度が高くて美味しい!とろける〜!
4品目は一口サイズのミニャルディーズ(お茶菓子)。甘夏とキャラメル、抹茶とホワイトチョコレート、薔薇とチョコレートの小さなケーキ。 どれもこっくりと濃厚な味わいで、紅茶やコーヒーはもちろん、赤ワインにも合うかも!
お食事やスイーツに合わせてアルコールやソフトドリンクもフリードリンクで注文することができます。飲み物もコーヒー以外は九州産という徹底ぶり! ついつい調子に乗ってお酒も結構飲んじゃいました(笑)都農ワインのスパークリング、美味しかったなー。

正直、軽食とスイーツだから、そこまでお腹いっぱいにならないかなと思っていたのですが、かなりボリュームたっぷりで、大満足です!はぁ〜幸せ。 女性向きのコースですが、男性でも充分な量だと思いますよ♪

さらに嬉しかったのが、テーブルに置かれたメニューリストに食材や器を作ってくださった方々の顔写真とメッセージが載せられていること。 作り手の顔が見えるっていいですよね。作り手の皆さんに感謝しつつ、一品一品味わいました。

そして…!今回一番のサプライズは…な、なんとお隣に水戸岡鋭治さんが乗っていらっしゃったこと…!!

水戸岡さんも、動いている「或る列車」に乗られるのは初めてだったそう。お会いできて感激しました。
水戸岡さんと或る列車のモチーフのハートマークを作ってツーショット♥
(巨匠の先生にこんなことをやっていただいていいのかしら…(汗))

水戸岡さんに、「或る列車」のこだわりのデザインについてもいろいろ気さくに教えていただきました。
1号車の絨毯の柄や、席ごとの壁に飾られている小さな絵も、全て水戸岡さんが描かれた絵なんだそう。額ぶちのデザインもそれぞれ違ってまるでミニギャラリーのよう! 全てにおいて既製品はなく、図面から描いたオリジナルだそうで、この車両が唯一無二な存在だということが納得。デザインの細部にいたるまで魂や思いがこもっているんだなぁ。

「本当に、豪華で素晴らしい列車ですね…!」と興奮気味にお伝えすると、 「こだわり過ぎてお金はかかってしまったけどね(※なんと6億円…!)でも、だからこそ良い仕事ができたと思うし、見る人も感動が大きいでしょ。」と水戸岡さんはおっしゃいます。
「鉄道に乗る」ことそのものが目的になり、ひと時の夢を見て、生涯忘れられない思い出になる。その究極が「或る列車」なのかもしれないですね。

そんなこんなで大分駅に到着!あっという間の2時間強の旅でした!
「或る列車」…私が今まで経験した中で一番ラグジュアリーな鉄道体験だったなぁ。

「ななつ星 in九州」はさすがに高くて手が出ないけれど、それに負けない豪華な雰囲気を味わいつつ、2万円でスイーツのコース料理が食べられるなんて、実はかなりお得かも…! 今度はプライベートで、季節を変えて、ぜひ乗ってみたいです。

※「スイーツコース」は、季節により内容が変更になります

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