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JTB交流文化賞

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交流文化賞 ジュニア体験部門

第10回 JTB交流文化賞 受賞・入選作品

中学生の部

入選

楽しむための工夫

伊比 安里

日本の雰囲気というのは、やはり他の国にはない独特なものだと思います。目立った色、明るい光…そういったものから一歩引いたように落ち着いた感じは、他のものの中でも一際目立って見えます。

私は今年、中学二年生の四月に名古屋、伊勢に行きました。家族でする久しぶりの旅行で、自分たちが住む神奈川の東の文化とは、やっぱり少し違って、色々なものがとても新鮮でした。

一日目、二日目は名古屋で観光をしました。名古屋城に、名古屋ドームでの巨人対中日の試合、ひつまぶしにみそカツ、手羽先など、本当にTHE・名古屋な体験をしました。しかし、大きな名所・イベント以外にも、街中を歩くだけですごく色々なことに出会えました。例えば、喫茶店の多さです。私が住む関東にもコメダ珈琲などの名古屋発祥の喫茶店があるから、自分で何となく分かっていたもののやはりビックリしました。商店街を歩いてみても、駅からホテルまで歩いてみてもやっぱり多いのです。そしてメニューも、モーニングを頼むとコーヒーとトーストとゆで卵が付いてきたり、関東のカフェとは感覚が違うなと思いました。どの店もおいしかったし、食べ物・飲み物だけでなく雰囲気までもが、おいしく楽しく過ごせるような工夫がなされているのだなと思いました。

そして、私の中でも印象に残っている三日目の伊勢観光。新幹線の時間があったため、サラッと見終える予定でしたが、新幹線一本を遅らせるほど、ワクワクしてしまう観光地でした。伊勢神宮の歴史的な建造物ももちろん心に残っていますが、それ以上に残っているのは、観光スポットのおかげ横町です。おみやげや、おかげ横町の特製グッズ、手こね寿司などの郷土料理など、たくさんのお店が並んでいました。そのお店も昔ながらで、すごく良い感じだなと、あまりそういうことに詳しくない私でも思えるほど素晴らしい場所でした。そして私が一番感動したのは、おかげ横町の景観を損ねないように配慮されたコンビニや銀行、ATMなどの施設です。このおかげ横町は、それこそ江戸時代の通りのような見ためになっていて、だからこそお店も和風で江戸時代の町家のような外見になっています。その景観を壊さないように、コンビニなども看板が茶色になっていたり、銀行に至ってはもう木造の歴史的文化財のような、本当に「江戸」の建て物のような感じになっていました。ATMもひらがなで「えぃてぃえむ」と、字から日本仕様になっていたり、すごく細かいところまで「お江戸」に見えるような工夫が施されていました。

私が行ったのは伊勢でしたが、この景色を守るための配慮は、日本各地で行われているそうです。例えば、私の先輩方が行っていた京都。京都では、コンビニだけでなく、牛丼のチェーン店、ユニクロなどといった洋服のチェーン店まで、看板の色が落ち着きシックな雰囲気になっているそうです。日本各地では赤と白のロゴ、赤・オレンジ・緑・白などパッと目にとびこんでくるような明るい色の組み合わせの看板が主流になっていると思います。確かにそちらの方が、街中を歩いてみても目につくし、目立つので商売をしている人にとっては良い効果があるのだと、思います。でも、伊勢や京都のような日本古来の文化が街中に残っている場所では、お店の目立つ看板も観光地を尊重させ、あえて目立たない地味な看板にしています。お店側からが、観光地を大切にしようと一歩引いての色合いにすることで、観光地がずっと素晴らしいものであっていけるのだと思います。

私は外国にはあまり行ったことはありません。だから外国でどうなっているのかはよく分かりませんが、こんな風に自分達の利益だけでなく、その場所にある観光地のことまで考え、看板の色を通常の物から変えてしまうという細かな配慮ができるというのは、日本の「他とは違う」すごいところだと私は思います。

名古屋の喫茶店、伊勢のシックな看板・店舗を通して見てみると、どこかに「楽しむため」の一工夫が隠されています。そのもの自体を楽しむための雰囲気づくりだったり、他のすごい所を楽しむために、あえて自分達が地味にして引き立て役に回っていたりと、アプローチの方法は違うけれど、どちらも間接的に「楽しむ」という方向へ導いてくれています。そんな工夫が隠された日本の各所へ私もたくさん行ってみたいなと思います。

受賞作品

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